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『なつぞら』草刈正雄の包み込む優しさが涙を誘った第1週 革新的朝ドラがスタート!

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 およそ58年という長い歴史のバトンが繋がれ、ついに100作目の朝ドラ『なつぞら』(NHK総合)がスタートした。

 運命的にも新元号「令和」が発表された4月1日に放送を開始した『なつぞら』は、巨大な朝ドラの看板を背負いながら、新たな歴史を開拓していく先駆者のような作品だ。第1話冒頭、北海道の十勝に広がる青空と緑の大自然をバックに、ヒロイン・奥原なつ(広瀬すず)と幼なじみの佐々岡信哉(工藤阿須加)が再会を果たすまでの時間は約3分30。そこから、朝ドラ初となる全編アニメーションによるタイトルバックには、本作での革新的な挑戦、100作目という意気込みを感じずにはいられない。

 「連続テレビ小説」という朝ドラ恒例のテロップはアニメーションで彩られ、「戦争」という朝ドラとは切っても切り離せない大きなテーマをなつの体験した回想の中でアニメーションによって描いていく。言わば古き良き朝ドラらしさと、先鋭的なドラマの形が提示されているのだ。

 なつは「この物語は私の人生そのものです。私はやがてアニメーションという世界にその人生をかけてゆくのです」と、これから描かれていく物語(東京新宿編)に思いを馳せる。このプロローグによって今後なつがアニメーターを目指し断片的にアニメーションが挿入されることを、視聴者が自然と想像できる構成になっているというわけだ。『なつぞら』のアニメーションクリエイターには、監修にジブリ作品の動画チェックを数多く手がける舘野仁美、時代考証に『パンダコパンダ』『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』といった作画監督を務めた小田部羊一、タイトルバックには20代の女性クリエイター・刈谷仁美を迎えている。『なつぞら』の第1週完成試写会では、制作統括の磯智明が高畑勲監督の作品や『世界名作劇場』への敬意を示しながら、「軌跡、偉業を一旦でも表現できればいいなと思います」とコメントしていた。否が応でも期待は膨らむばかりだ。

 第1週「なつよ、ここが十勝だ」で描かれるのは、昭和21年初夏、戦争孤児として東京で生き残った9歳のなつ(粟野咲莉)が、亡き父の戦友だった柴田剛男(藤木直人)に引き取られ、十勝の柴田牧場で労働者として必死に働く様子だ。もがき生きぬいてきたなつは、柴田家の人々の顔色を伺いながら居候し、やがて柴田家の一員として受け入れられていく。中でも、牧場主である泰樹(草刈正雄)との出会いはなつの生き方を大きく動かすことになる。

 第1週における一つのクライマックスとなるのは、第4話で泰樹がなつを連れ出し、帯広の菓子屋・雪月でアイスクリームを食べさせる場面だ。自他ともに認めるガンコじいさんの泰樹は、なつに始めから厳しく当たっていた。しかし、幼いながらもひたむきに酪農へ向きあうなつの頑張りを認め、泰樹は彼女が東京で靴磨きをしながらつらい思いをしてきたことを知る。18歳の時に一人で十勝に開拓者として入植した泰樹は、人一倍なつの気持ちが分かるはずだ。それ故に、愛情も深くなる。

      

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