2016年4月の記事一覧

(93件)
社会派映画としての『スポットライト』

『スポットライト』、社会派映画としての価値ーーあまりにも大きな“悪”をどう描いたか

史上空前の混戦と言われた第88回アカデミー賞で、作品賞と脚本賞に輝いたのがこの『スポットライト 世紀のスクープ』だ。作品賞受賞作…

『オオカミ少女と黒王子』舞台挨拶レポ

山﨑賢人、緊張でテンパるもドSセリフ披露で挽回? 『オオカミ少女と黒王子』舞台挨拶

5月28日に公開される映画『オオカミ少女と黒王子』のジャパンプレミアが、昨日4月27日に東京国際フォーラムで行われ、二階堂ふみ、…

『ハウス・オブ・カード』の“悪の魅力”

視聴者はいつしか共犯者の心理にーー『ハウス・オブ・カード』の“悪の魅力”

Netflixが制作し、いまでは映画界の巨匠となったデヴィッド・フィンチャー監督と、本作でのびのびと悪の主人公を演じるケヴィン・…

映画人としてのプリンスを偲ぶ

『パープル・レイン』『バットマン』『ハッピーフィート』……プリンスと映画の関わりを振り返る

偉大なるミュージシャン、プリンスが4月21日(現地時間)、自宅で急死した。57歳だった。その衝撃は音楽界のみならず、映画界にも及…

ISHIYA『サンセット・ストリップ』評

“ロックの聖地”が伝える、アメリカ文化の精神ーーISHIYAの『サンセット・ストリップ』評

いわゆるアメリカンドリームを成し遂げた人間が集まる場所。それが本作『サンセット・ストリップ ロックンロールの生誕地』の舞台である…

クロエ・グレース・モレッツ評

『キック・アス』ヒット・ガール役、クロエ・グレース・モレッツはどんな女優に成長した?

映画やテレビが発明される前から、異星人による地球侵略というテーマは、SFというジャンルの定番の一つだった。特にエメリッヒ監督の『…

坂本龍一、『レヴェナント』映画音楽を語る

坂本龍一が語る、映画『レヴェナント』の本質 「“自然の視点”こそが本当のテーマ」

坂本龍一  日本を代表する音楽家・坂本龍一が音楽を手掛けた映画『レヴェナント・蘇えりし者』が4月22日より全国公開される。本作は…

松田翔太、ハードボイルドをどう演じる?

松田翔太、父・松田優作の“ハードボイルド”を継承するか? 『探偵物語』から『ディアスポリス』へ

ハードボイルド漫画『ディアスポリス−異邦警察−』が、松田翔太主演によりTBS系で連続ドラマ化された。夏には映画化も決定している本…

『ハウス・オブ・カード』の画期性について

デヴィッド・フィンチャーのターニングポイント、『ハウス・オブ・カード』の画期性について

この春、Netflixが最新のシーズン4世界同時配信を含め、全シーズンの配信をスタートさせたデヴィッド・フィンチャー製作総指揮、…

『獣は月夜に〜』が描く少女の性と死

少女が狼女に“変身”する意味とはーー『獣は月夜に夢を見る』が紡ぐ上質なノルディック・ノワール

デンマーク出身のヨナス・アレクサンダー・アーンビーによる初長編監督作『獣は月夜に夢を見る』は、2014年度のカンヌ国際映画祭批評…

『ルーム』が描く普遍的な親子愛

母子の拉致監禁を題材にした『ルーム』が共感を呼ぶ理由ーー“母親たちの物語”として観る

現在公開中の『ルーム』は、ある日突然拉致・監禁された女性が、犯人との間に生まれた子どもと共に脱出を目指すショッキングな設定の物語…