山﨑賢人、緊張でテンパるもドSセリフ披露で挽回? 『オオカミ少女と黒王子』舞台挨拶

『オオカミ少女と黒王子』舞台挨拶レポ

 5月28日に公開される映画『オオカミ少女と黒王子』のジャパンプレミアが、昨日4月27日に東京国際フォーラムで行われ、二階堂ふみ、山﨑賢人、鈴木伸之、門脇麦、横浜流星、池田エライザ、玉城ティナ、吉沢亮、菜々緒、廣木隆一監督が上映前の舞台あいさつに登壇した。

 10人は作品にちなみ、スポットライトが照らされた登場口から現れず、客席からサプライズ登場。観客からの大歓声を浴びながら壇上に移動し、1人ずつ挨拶を行った。恋愛経験ゼロの“オオカミ少女”篠原エリカを演じた二階堂ふみは、サプライズ登場について「ビックリしましたか?」と観客に問いかけながら、「すごく力の入った自信作です。この流れで、私もずっと考えていた言葉が一気に飛んじゃいました。でも皆さんの笑顔を見て、早くこの映画をお披露目したいと思いました」とコメント。久しぶりに着たという制服については、「制服だからこそ、エリカの気持ちの変化や女の子として芽生えてくる恋の気持ちを表すことができたので、今このタイミングで等身大の女子高生の役をやらせていただけてよかったなと思います」と語った。

 ドSな“黒王子”佐田恭也役を演じた山﨑は、「今日皆さんにこうして観てもらう日がきて、本当に嬉しく思います。たぶんすごく面白いので、楽しんで帰ってほしいです」挨拶。途中で噛んでしまうというドSな役柄とのギャップを披露すると、MCの日本テレビアナウンサー鈴木崇司からドSなセリフを求められ、「3回まわってお手からワンだな」を生披露し、会場を沸かせた。

 恭也と対立するイケメンのプレイボーイ・神谷望役を演じた鈴木伸之は、絶世のイケメンという役柄について、「すごいプレッシャーでしたね。しかも相手が山﨑くんという…」と話すも、「『ワン』のあとに喋りづらくて、すごい困ってるんですけど(笑)」と、困った表情を浮かべ会場を笑いに包んだ。エリカの中学時代からの友人・三田亜由美役を演じた門脇麦は、二階堂に「楽しかったよね?」と聞きながら撮影を振り返り、「ハンバーグをこねたり渋谷の街を走ったり、仕事じゃなくて遊びのような、いい思い出になっています」と話した。恭也の中学時代からの友人・日比谷健役を演じた横浜流星は、「賢人くん演じる恭也の親友役ということで、賢人くんに引っ張ってもらって、距離感だったり空気感を大切にやらせていただきました。とりあえず明るく元気に、『こんな友達がいたらいいな』と思っていただけるように演じたので注目していただけると」と、自身の役柄をアピールした。

 エリカのクラスメイト・手塚愛姫役を演じた池田エライザは、「自分の高校生時代がそんなに『ウェーイ』という感じじゃなかったので、台本や原作を読んで、本当にできるのかなって思っていたんですけど、現場に行ってメンバーと話してみると、意外と高校生テンションが湧き上がってきましたと振り返る。同じくエリカのクラスメイト・立花マリン役を演じた玉城ティナは、「ひとりの女の子としてこの映画に携われたことがとっても嬉しいです。金髪にしたり、私自身初めてのことがすごく多かったんですけど、エライザともいつも仲良しなので、現場に入ると自然と言葉が出てくるというか、「〜なんじゃね?」みたいなセリフも、今言うと似合ってないかもしれないけど、スクリーンの中ではきっと似合ってると思います」と役柄について触れた。

 エリカに惹かれていく日下部憂役を演じた吉沢亮は、「エリカみたいな女子がいたらどうする?」という質問に対し、「それはもう……いくでしょ! あんなに純粋でストレートで素直な女の子はなかなかいないですから」と答える。そんな吉沢の姿を見ながらずっと「イケメンだなぁ」と言っていた二階堂は、「私も客席に混ざって「お亮ー!」って言いたいなって」と話し、「現場ではメガネをかけていらっしゃたんですけど、輝きがボロボロボロボロこぼれていて、平成のアラン・ドロンのようでした」と撮影時の印象を語った。

 恭也の姉・佐田怜香役を演じた菜々緒は、ドSな役柄について話を振られると、「普段通りやらせていただきました。素のままの自分を出して、自然体で」と答え、会場を笑わせた。さらに、MCから「誰よりも背が高い」と言われた菜々緒は、「鈴木くんのほうが高いよね?」と鈴木に聞くも、「いや、菜々緒さんのほうが高いです(笑)」と言われる一幕も。

 廣木監督は、高校生の恋愛映画ということについて、「すごい遠い昔なので、それを思い起こしながら…。でも人に恋する気持ちって、今でも昔でもそんなに変わってないと思うので、そこはちゃんとやろうとした」とコメントした。

 挨拶が終わると、映画の公式サイトで展開されていた「全国オオカミ少女選手権」に倣い、「今までについた最大の嘘は?」という質問が。二階堂は、「人見知りってカッコいいなと思って、『人見知りです』と言いつづけていたら、本当にちょっと人見知りになっちゃった。でも根がひょうきんだから、最初の頃は『人見知りです』って言っても、5分ももたなくて結局嘘をつけていない」と明かした。山﨑は、本作の撮影中、キャストとスタッフで集合写真を撮った際のエピソードを披露。「ちょうど吉沢さんが先にホテルに帰ってたんですよ。それで、伸くん(鈴木)と2人でプロデューサーのふりをして、『今何してんの? 集合写真あるけど、今から戻ってこれるかな?』って電話したんですけど……」と話すも、「これ、面白いの俺らだけじゃない?」と会場妙な空気を察知し、話を終わらせた。

 鈴木は、小学生の頃にカルガモを自転車のカゴの中に入れて家に持って帰り、母親に「大変だ! カモがカゴの中に入ってきた!」と言って嘘をついたことを明かし、門脇は、「小学生の頃すごい嘘つきで、本当に嘘しかついてなかった」と小学生の頃を振り返りながら、「ちょうど弟が生まれて、母親がそっちに全神経を注いでいたこともあり、目立ちたくて、気を引きたくて仕方なくて。だから、友達に犬を飼ってるって言ったり、(家に)ピアノがあるって言ったりして。引越しをすることになったとか言うと、みんなが寂しがってくれて嬉しかった」と告白した。

 横浜は、幼稚園の頃「いやだ!」「嫌い!」と言っていた先生のことが実は好きだったというエピソード、池田は、ティーン雑誌のモデルをやっていた中学生の頃、本当はお菓子を食べていたのに、事務所の副社長に「食べていない」と言い張っていたというエピソード、玉城は、公表している体重から1〜2キロ増えてもバレないと思ってそのままにしているというエピソード、吉沢は、突然の友達からの誘いに対して、本当は家にいるのに「仕事中」と言って断るというエピソード、菜々緒は、1〜2年前の冬、地元のスーパーで熟れた柿を漁っている時に、「菜々緒さんですよね?」と声をかけられたが、両手に熟れた柿を2つ抱えた姿が恥ずかしく、「違います」と答えたというエピソードをそれぞれ披露。9人の「今までについた最大の嘘」を聞いた廣木監督は、「カモが面白かったな」と、鈴木の嘘を評価し、鈴木は“ベストオブオオカミ少年”に選ばれた。

 最後に一言を求められた二階堂は、「自分にとって、チャレンジな作品であり、チャレンジなキャラクターでした。とにかくたくさんの方々に観ていただきたいという気持ちでいっぱいです」と挨拶。山﨑は、「嘘をつくところから始まる恋なんですけど、絶対うまくいかないだろうっていうような2人がどう成長していくか。また、他の登場人物もみんな成長していく物語です。やっぱり見栄を張って嘘をついても、自分の気持ちに嘘をついちゃダメだなって思いました。ちょっといいことを言いたかった(笑)」と笑みをこぼしながら締めくくった。

 その後、客席をバックにフォトセッションを行った10人は、大歓声の中、会場をあとにした。

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二階堂ふみ
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山﨑賢人
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鈴木伸之
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門脇麦
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横浜流星
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池田エライザ
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吉沢亮
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玉城ティナ
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菜々緒
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廣木隆一監督
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(左から)二階堂ふみ、山﨑賢人
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(左から)池田エライザ、門脇麦、二階堂ふみ、山﨑賢人、鈴木伸之、横浜流星
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(左から)菜々緒、玉城ティナ、池田エライザ、門脇麦
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(左から)鈴木伸之、横浜流星、吉沢亮、廣木隆一監督
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(左から)二階堂ふみ、山﨑賢人

(取材・文=宮川翔)

■公開情報
『オオカミ少女と黒王子』
5月28日(土)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー
出演:二階堂ふみ、山﨑賢人、鈴木伸之、門脇麦、横浜流星、池田エライザ、玉城ティナ、吉沢亮、菜々緒
原作:八田鮎子作「オオカミ少女と黒王子」(集英社「別冊マーガレット」連載)
監督:廣木隆一
脚本:まなべゆきこ
音楽:世武裕子
主題歌:back number「僕の名前を」(ユニバーサル シグマ)
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)八田鮎子/集英社 (c)2016 映画「オオカミ少女と黒王子」製作委員会 
公式サイト:ookamishojo-movie.jp

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