三浦透子の声で聴くハン・ガン名作、オーディオブック『すべての、白いものたちの』が配信スタート

ノーベル文学賞作家ハン・ガンの代表作『すべての、白いものたちの』(斎藤真理子訳/河出書房新社刊)のオーディオブックが、Amazonオーディブル(以下、Audible)より5月28日に配信開始された。
【画像】『すべての、白いものたちの』のAudibleを三浦透子が担当
朗読を担当するのは、俳優・歌手として活動する三浦透子。朝鮮半島とワルシャワの街をつなぐ65の物語で構成された本作を、三浦の声と呼吸によって新たに立ち上げる。
『すべての、白いものたちの』は、2016年にアジア語圏初のブッカー国際賞を受賞した『菜食主義者』に続き、ハン・ガン自身2度目のブッカー国際賞最終候補となった代表作。2024年10月にハン・ガンのノーベル文学賞受賞が発表されると、全国書店ランキング(文庫)で軒並み第1位となり、累計部数21万部を超えるベストセラーとなった。
生後すぐに亡くなった姉をめぐり、ホロコースト後に再建されたワルシャワの街と朝鮮半島の記憶が交差する物語で、ハン・ガンは本作について「これは私自身に近い物語で、とても個人的な作品です」と語っている。個々人が持つ痛みのむこう側に横たわる歴史的な破壊と喪失、普遍的な痛みと再生という、著者のテーマがストレートに表れている作品となっている。
訳者の斎藤真理子は翻訳家として、パク・ミンギュ『カステラ』(共訳)で第1回日本翻訳大賞、ハン・ガン『別れを告げない』で読売文学賞(研究・翻訳賞)を受賞している。他の訳書にチョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』、チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』などがある。
ナレーターを務める三浦透子は、映画『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督)でヒロインを演じ、第45回日本アカデミー賞新人俳優賞などを獲得。舞台「ロスメルスホルム」では第五十八回紀伊国屋演劇賞個人賞、第31回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞している。歌手としても映画『天気の子』(新海誠監督)の主題歌にボーカリストとして参加し、第70回NHK紅白歌合戦に出演した。
■コメント
斎藤真理子(翻訳家/『すべての、白いものたちの』訳者)
すきとおる白、影のある白、手触りのある白、深い白。
三浦透子さんの声にじっと耳を傾けていると
さまざまな白のわずかの違いが伝わってきます。
聴き終わったとき満ち足りた気持ちになりました。
岸本佐知子(翻訳家)
ハン・ガン作品、どれから読んだらいいかわからない……という方には、個人的には『すべての、白いものたちの』をお勧めしたいです。
詩のように淡く美しく、それでいて強く心をゆさぶる名作です。
■書誌情報
『すべての、白いものたちの』
著者:ハン・ガン/訳者:斎藤真理子
価格:935円(税込)
発売日:2023年2月7日
出版社:河出書房新社

























