『超かぐや姫!』続編はありうる? 『SAO』『とある』『リゼロ』など長寿シリーズ新刊も並ぶラノベランキング

『超かぐや姫!』続編はありうる?

 かぐやパワーがライトノベル界も席巻中! 楽天ブックスのライトノベル週間ランキング(2026年3月9日~15日)は1位にNetflixのアニメ映画を桐山なるとがノベライズした『超かぐや姫!』(ファミ通文庫)が座り続けて、山下清悟監督の映画を中心にした作品への人気ぶりを見せている。

 1月30日の発売時も、1月22日からアニメ映画の配信が始まって盛り上がりを見せる中で引きが強まり、すぐにランキングのトップに躍り出た。2月20日から一部の劇場で限定公開が始まって連日超満員というムーブメントを創出。3月13日からは全国100館以上で公開され、劇場にもグッズ売り場ができてノベライズも売られ、初日の朝には軒並み完売となったようだ。

 『超かぐや姫!』の特徴ともいえる歌もダンスもゲーム場面のアクションも、小説では文字として書かれているため映像を観て感じるような迫力はない。それでも読まれるのは、母親との確執があって家を飛び出した彩葉の心情に迫れたり、ヤチヨが8000年を過ごす中で抱いた心情に触れられたりして登場キャラたちへの思いを深めることができるからだろう。

 ここまで話題になると、映画にも続編なりスピンオフといった話が出てきそうだが、そうは簡単に作れないのがアニメーション。これが小説ならまだ容易ということで、何か企画が進んでいたらファンも大喜びすること確実なのだが、果たして。


 2位は、『超かぐや姫!』とワンツーを決め続けている顎木あくみ『わたしの幸せな結婚 十』(富士見L書房)。久堂清霞と美世が新婚旅行も兼ねて訪れた旧都だったが、仇敵とも言える土蜘蛛の存在が徐々に近づいて来て、2人の近辺でも戦いのようなものが繰り広げられる。清霞の部下の五道佳斗が英国で英国留学中に知り合ったユージン・スミスという人物が旧都に現れ、五道とやり合うシーンはなかなかの迫力。東洋と西洋の魔術大戦でも始まりそうな予感を抱かせる。

 一方、清霞が山ごもりをしている現場に美世も訪れキャンプ生活を繰り広げるところで、今までとは違った2人を見せてくれる。食材も調味料もない山の中で美世が魚を捕り、お清めの塩を振って焼き、食べられる草を取ってきて汁物にする。火を付けようとする際に清霞が異能を使おうと言うと、美世にマッチがあるからと断られ「マッチに負ける……?」と落ち込むやりとりなど、いつかアニメなりドラマで見てみたい。お話は土蜘蛛との対決がいよいよ始まり緊迫を増す。美世が夢見の力で何を成し遂げるのか? 次巻に注目だ。


 3位は、佐島勤『続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー11』(電撃文庫)。日本に潜入していたロッキー・ディーンが命と引き換えに先史魔法文明の秘術「ギャラルホルン」を発動。人の破壊衝動を解き放つ力を持った魔法によって周囲で暴動が発生し始め、日本は対応に追われる。この「ギャラルホルン」の本体とも言えるデーモンが、黒羽亜夜子や黒羽文弥と面識のある警察官の空澤兆佐を新たな宿主として選んでしまい、空澤と文弥が戦う事態にもなってそこに戦略級魔法師のリーナも絡み、様相は混沌を極めていく。

 4位は、玉響なつめの原作を田中てててがコミカライズしている『転生しまして、現在は侍女でございます。10』(アリアンローズコミックス)。 乙女ゲームのストーリー開始“前”の世界に転生し、侍女として働くユリアを主人公にしたシリーズで、義母の方の親戚にあたるパーバス伯爵の来訪があり、さらに別の客人も迎えて一波乱置きそうな予感を抱かせる。

 5位は、4月10日発売の川原礫による人気シリーズ最新刊『ソードアート・オンライン29 ユナイタル・リングⅧ』(電撃文庫)。仮想空間《アンダーワールド》を揺るがす大戦が始まる中でキリトも活躍するが、《整合機士団》団長のエオラインが囚われの身となり、反乱劇を裏で画策する《魔女》に出会う。脱出を画策するエオラインや、《ユナイタル・リング》第二階層への攻略に挑むキリトらの活躍を楽しめそう。

 6位は、佐伯さん『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件12』(GA文庫)。真昼と周の前に真昼を「ねえさん」と呼ぶ慧という名の少年が現れたことで、真昼が傷つき周が彼女の家の秘密に近づいていくスリリングな展開が描かれる。真昼も慧と会ったことで自分を改めて見つめ直そうとする。動揺と波乱の向こうでよりグッと近づく真昼と周の姿を見守ろう。

 7位は、三上延による「ビブリア古書堂」シリーズの2年ぶりの新刊となる『ビブリア古書堂の事件手帖V ~扉子と謎めく夏~』(メディアワークス文庫)。大輔と栞子の娘の扉子をメインとしたシリーズに入って5巻目。両親が不在中のビブリア古書堂を任された扉子の所に持ち込まれた、古い『シャーロック・ホームズの饋還(きかん)』の本と残されたいたずら書きからどのような物語が紡がれるのか。扉子の監視を任された少年はやはり助手らしく振り回されるのか。展開が楽しみ。4月24日発売。

 8位は、美袋和仁による「小人さん」シリーズの続刊第2巻となる『あなたのお城の小人さん ~空を翔る配管工~ 2』(SQEXノベル)。独身アラサーから転生した相模千尋が、世界を魔の手から救って今度は宮廷料理人の娘に生まれ変わり、ようやく平穏な日々を過ごせるのかと思いきや、神々から御使い(仮)として金色の輪をつなげることを求められる。貴族学院に入学することになった千尋に待つ波乱の学院生活を楽しめる最新巻だ。

 9位は、鎌池和馬『創約 とある魔術の禁書目録(インデックス)15』(電撃文庫)。御坂美琴を主人公にしたスピンオフのコミック『とある科学の超電磁砲(レールガン)が3月27日に完結を迎えることになって関心が集まるシリーズだが、本編はといえば学園都市を舞台に浜面仕上とAIアネリが逃げ回るのをイギリス清教『必要悪の境界(ネセサリウス)』が追いかけ、上条当麻はレイヴィニアやレッサーと共に「謎の黒幕」を追うという、「レールガン」の頃から予想もつかない事態になっている。シリーズ初期から登場のキャラも参集して楽しませてくれているだけに、「新約」あたりで脱落した人も戻る良い機会かもしれない。5月9日発売。

 10位は、長月達平『Re:ゼロから始める異世界生活44』(MF文庫J)。アルデバランとの戦いを終えて傷を負いつつ近いも宿したナツキ・スバルはエミリアたちと合流するために王都に向かうが、そこでは新たな火種が芽吹こうとしていた。巻を重ねても変わらずナツキ・スバルの苦難は続く。

※参考:Rakutenブックス「ライトノベル 週間ランキング」 

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