THE RAMPAGE 神谷健太が向き合った、自分の中の“光と影”「どんなに落ち込むことがあっても大体のことはなんくるない」


THE RAMPAGEのパフォーマーであり、MA55IVE THE RAMPAGEのボーカルとしても活動している神谷健太が、2025年12月23日に1st写真集『光と影』を刊行した。撮影場所は、彼が愛する地元・沖縄と、18歳で足を踏み入れた欲望の街・東京。タイトルと同じ“光と影”をテーマに、陽気で明るい素顔と、“ファンが求める神谷健太”を落とし込んだ表情のギャップを捉えている。また、生い立ちや家族とのエピソード、将来像などを語ったインタビューも掲載。制作エピソードの他、自身にとって「まさに光と影が見えた1年でした」という2025年の心境の変化や、2026年の展望についても語ってもらった。(斉藤碧)
“光と影”は以前から自分の中にあったテーマ

――初のソロ写真集『光と影』は、どういう経緯で制作が決まったのでしょうか。(取材は2025年12月に実施)
神谷:僕は今年(2025年)の5月で30歳になったんですけど、個人的には、20代のうちに写真集を出したいなと思っていたんですよね。以前から。でも、タイミングを見計らっている間に30歳になって。その頃に宝島社さんからお話をいただきました。じつは僕、去年(2024年)ぐらいから、自分の将来についてどうするか真剣に考えるようになったんですよ。今はTHE RAMPAGEのパフォーマーとして活動しながら、MA55IVEでマイクを握ったりしていますけど、いずれはTHE RAMPAGEとしての活動を引退する時期が来るかもしれません。他にも色々な事に興味を持ったり、この先の自分にはいろんな可能性があるな……って。そんなことを2025年はずっと考えていたので、もう二度と戻らない“30歳の神谷健太”を写真に収められて良かったなと思っています。
――写真集のタイトルとテーマは『光と影』ということで、健太さんの地元・沖縄と東京でロケを行ったそうですね。場所を選ぶ上で、やっぱり沖縄は欠かせなかった?
神谷:沖縄でしか出ない僕の顔があることはわかっていたので、それはぜひ載せたいなと。その一方で、ファンの方に僕のイメージを聞くと「ダーク」とか「皇帝っぽい」と言われることが多くて(笑)。
――“神谷皇帝”って呼ばれてますもんね(笑)。
神谷:そういうイメージが強いみたいなので、行くところまで行ってやろう!と、新宿の歌舞伎町で撮影することに決めました。“光と影”は以前から自分の中にあったテーマというか、人間誰しも良いところと悪いところがあるなと感じていて。それが今回のロケ地の雰囲気と重なったので、地元・沖縄ならではの“光の神谷健太”と、欲望の街・歌舞伎町ならではの“影の神谷健太”を撮影しました。
――沖縄で“影”の部分も撮ろうとは思わなかったんですか?
神谷:思わなかったですね。僕、高校を卒業してすぐに上京してきたんですけど、東京ってマジで欲望の街じゃないですか!(笑)
――あはははは。
神谷:それを唯一浄化できるのが地元だったから、自分にとって沖縄は“光”一択でした。
――後ろのほうにインタビューページもありますが、インタビューと写真撮影はどちらが先だったんですか?
神谷:インタビュー先行で、その後、2025年10月に写真を撮るために沖縄に飛びました。歌舞伎町の撮影は10月末にやったので、結構短期間で作ってましたね。
なるべくオリジナリティーのある作品になるように

――2025年はTHE RAMPAGEとしてもロングスパンのツアーを廻っていましたし、秋にはMA55IVEのツアーもありましたし、かなりハードスケジュールだったのでは?
神谷:そうなんです。だから、インタビューもすごく忙しい時期に、合間を見てやっていただいて。当時は聞かれるがまま話していたので、後々まとめていただいた記事を読んで「俺、こんなこと言ってたんだ?」って驚く部分が多かったです。EXILEに憧れて……っていう話は今までもしてきたけど、家族の話をここまで深く話したのは初めてかも。僕はドラマで観るような家族の形を知らないまま生きてきたんですが、そういった話ができたのは、この写真集だからこそかなって思います。
――そんな健太さんの想いを知ったご家族の反応が気になります。写真を見た感想も。
神谷:どうなんでしょうね? 読んだかもわからないな。なんか自分の活動を家族に見られることが恥ずかしいんですよ。ライブとかも昔から呼ばなかったし、写真集も自分から「どうだった?」とは聞けない。それなのに、不思議とメンバーに見せるのは恥ずかしくなくて。みんなには「歌舞伎町で寝そべって撮れるのは健太くらいだね」って言われました。
――では、写真撮影のお話を。まずは沖縄の撮影エピソードからお聞きしたいんですけど、個人的にすごく気になってることがあって……一緒に乾杯している方や、学校で2ショットを撮ってる方はどなたですか?
神谷:(ハッと驚いた顔をして、写真集をペラペラ見ながら)確かに、これ詳細が書いてないですね。今、初めて説明する(笑)。
――あはははは。
神谷:そば屋さんの店員さんは説明いらずですけど、居酒屋で乾杯してる方は與儀さんと言って、僕にゼロからダンスを教えてくれた師匠ですね。今でも沖縄帰ったらよく会いますし、高校生の頃からずっとお世話になっています。ダンスだけじゃなくて、人として教わることも多い、家族みたいな存在です。学校で撮った方は、小学校の頃にやってたサッカーの監督です。
――それでおふたりの傍にサッカーボールが転がってるんですね。
神谷:そうそう。しかも、僕が子どもの頃にこの場所でサッカーをしていたように、撮影日にも、小学校のサッカーチームの子ども達が練習試合をしていて。そこのコーチがなんと、僕の同級生だったんです。で、めっちゃ驚いてたら、今度は小学4年生の子に「THE RAMPAGEの神谷健太?」って聞かれて。「そうだよ」って言ったら、「お父さん、友達かも」って言われて……お父さんが僕と同級生だったんですよ!
――どんどん知り合いが出てくる(笑)。
神谷:その同級生 と は昔、一緒にEXILEのDVDを観たり、曲がリリースされるたびに一緒に聴いてたので、かなりテンションが上がりました。それと同時に、俺もこのくらいの子どもがいておかしくない歳になったんだなって感じました。
――“こてつ”くんという、ワンちゃんとの2ショット写真も爽やかですね。
神谷:偏見かもしれないけど、写真集に登場する犬って、大体ゴールデンレトリーバーとかじゃないですか? そういう“あるある”は 違うと思って、あえて柴犬をリクエストしたんです。なおかつ、柴犬でも、顔や相性も重視してオーディションをして。最終的に選んだのがこの子でした。
――それで自然と笑みがこぼれた?
神谷:そうですね。このシーンに限らず、「キラキラ!イケメンです!」みたいな普通の写真集にはしたくなかったので、演じるというよりは、結構素の自分で撮っていました。水色のバイクに乗ってるカットも、普通だったら二輪の中型でいくところを、あえて一癖あるバイクを使ってみた。なるべくオリジナリティーのある作品になるようにこだわりました。
新たな自分をたくさん引き出してもらいました

――他に沖縄の撮影で印象的だったカットはありますか?
神谷:打ち上げ花火の写真かな。もともとは撮る予定じゃなかったんですけど、沖縄に行ったら、ちょうどその期間に沖縄で一番規模が大きい祭りをやってて。1日目の撮影が終わった後に、撮影クルー全員で祭りに行ったんです。その時に「明日花火があるらしいから、花火をバックにして撮ったらよくない?」っていう話になって。地元の人も快く「良いよ」って言ってくれたので、急遽、翌日撮影することになりました。5分間だけの短い撮影だったんですが、それが実現できたのは、撮影クルーのチームワークの良さと、沖縄の大らかなノリのおかげですね。
――そもそも、カメラマンさんやスタイリストさんは、どうやって決めたのでしょうか。
神谷:スタッフさんに関しては宝島社さんが決めてくれたんですけど、また一緒にお仕事がしたいくらい最高のチームでした。今回写真集を作るにあたって、“自分らしさ”以外に大事にしていたことが、“他者の目線”だったんです。例えば、男の自分が考えるカッコいいポイントと、女性が見て良いなと思うポイントって違うじゃないですか? 俺にはわからないけど、背中のここの肉が良いとか、あるでしょ?(笑)そういう目線を取り入れることで、今までにない自分を表現したいと思っていたので、写真のセレクトもお任せしたし、衣装もプロ目線で選んだベストな衣装を用意してもらって。撮影クルーのみなさんに、新たな自分をたくさん引き出してもらいました。
――撮影クルーからの提案を受けて、「そういう目線もあるのか!」と驚いたことはありますか?
神谷:「半開きの口が良い」って言われたのは新鮮でしたね。口を半開きにしてることが多いことにも気づいてなかったから、確かに開いてる!って。あと衣装の話で言うと、パステルカラーのニットと茶色のパンツのコーデは、どちらも普段は着ない色だけど、意外と似合うかもって思いました。ただ、10月の沖縄はまだ気温が高かったので、ニットはめっちゃ暑かったです(笑)。
――東京での撮影についても、感想を聞かせてください。
神谷:「雨が降っている歌舞伎町で、地面に寝そべって撮りたい」っていうのは、僕から要望を出したので、実現して嬉しかったです。雨の日を見つけるのが難しかったみたいですけど、スタッフさん達がスケジュールをなんとか調整してくれました。
――雨に濡れている写真とか、水を撒いている写真とか、浴槽に浸かっている写真とか、水にまつわる写真が多いなと思ったんですけど、“水が滴る姿”もこだわりですか?
神谷:それは僕も後から気づきました。でも浴槽に花を入れてるカットは、自分から言いました。最初はただバスタブに浸かるだけだったんですけど、花を入れたら面白いかな?と思って。それに僕自身も花がすごく好きで、以前から花モチーフのグッズを作ったり、花にまつわる歌詞を書いたりしてたので、使いたいなっていう想いもありましたね。
――花を好きになったキッカケって、何かあったんですか?
神谷:キッカケは特にないけど、20代半ばくらいから花を買うようになりました。なかなか沖縄に帰れない時期が続いていたから、身体が自然を求めてたのかな? 部屋に花があると、帰ってきた時に気分が上がるし、花に力をもらってるなって思います。
――先ほど、「今回の写真集は、演じるというより結構素の自分で撮っていた」と話していましたが、東京での撮影は表情もロケーションも映画のワンシーンのようで、演じている感覚もあったのかなと思いました。いかがですか?
神谷:そうかもしれないですね。ファンのみんなが求める神谷健太を見せたかったので。
大体のことはなんくるない

――また、2025年は『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2025 "PRIMAL SPIDER』や『MA55IVE THE RAMPAGE 2nd LIVE TOUR 2025 "M5V" ~EMPIRE CODE~』に出演したほか、『EXILE LIVE TOUR 2025 "WHAT IS EXILE"』と『EXILE LIVE TOUR 2025 "THE REASON"』にもSTARTING MEMBERとして参加されました。その中で考えていたことや、気づいたことを教えてください。
神谷:今年(2025年)の8~9月あたりから、写真集のお話をいただいたり、EXILEのツアーに参加することが決まったりと、良い方向に状況が変化していって。もっと頑張ろうって思いました。
――その心境の変化は、パフォーマンスにも出ているのでは?
神谷:そうだと思います。心機一転、歌やパフォーマンスに対して、これまで以上にちゃんと向き合うようになってからは、表現にも強さが出てきたなと思うし、自分でももっと表現したい!と思えるようになった。その結果、EXILEのツアーでもMA55IVEのボーカルとして歌わせてもらえて、まさに自分の中にある“光と影”が全部繋がった1年でした。
――EXILEのツアーでマイクを握った感想はいかがですか?
神谷:(お風呂に入ったようなテンションで)気持ちいい~!
――バスタブが見えた(笑)。
神谷:あははは。"WHAT IS EXILE"ツアー(アリーナツアー)の時は、ATSUSHIさんがいらっしゃらなかったので、『Choo Choo TRAIN』とか『WON'T BE LONG』のATSUSHIさんパートを全部僕が歌わせてもらったんですけど、あれは感慨深かったですね。TAKAHIROさんを始めとする先輩方に憧れて、ボーカルを志した自分としては、かなり感動的な場面でした。なので、"THE REASON"ツアー(ドームツアー)にも出演させてもらえるんだったら、そこでも僕に歌わせてほしいと、EXILEのメンバーさん1人1人に、直談判しに行きました。
――特に、長年EXILE TRIBEに継承されてきた『24WORLD』をEXILEとMA55IVEで歌唱している姿にグッときました。
神谷:良かった! パフォーマーとしてデビューする前から「歌いたい」と言い続けてきたんですが、これを機に、もっとボーカルとして歌える場を増やしていきたいなって思います。
――2025年の前半まで思い悩んでいた健太さんが、2025年の終わりに、グループを動かす起爆剤になろうとしていると思うと、人生って不思議ですね。
神谷:そういう意味では、必要な悩みだったのかもしれないです。以前は周りを気にして言えなかったことも、今は全部吹っ切れたから、思う存分意見が言えるんですよ(笑)。いずれにしても、ツアーを観ていただいた方に面白いと思っていただけるエンターテインメントに仕上がったと思うので、期待して待っていてほしいですね。
――では最後に、『光と影』の読者の方へメッセージをお願いします。
神谷:誰しも“光と影”を持っているものだと思うんですけど、思い悩んでる人って、その影にしか目がいかなくなってると思うんですよね。視野が狭くなっちゃって。でも絶対光はあるし、周りをちゃんと見回せば支えてくれる人もいるはずなので、何かしら活路を見出して、より良い明日を作っていっていただけたらいいなと思います。メンバーのヤマショー(山本彰吾)が考えた歌詞で、めっちゃ良い言葉があって。MA55IVEの『Way Up』の最後に「今も良い でも未来はもっと良い」って歌うんですよ。それくらいのラフな気持ちで生きていけばいいよねって、沖縄で能天気に笑ってる僕を見て、思ってもらえたら嬉しいです。
――確かに、なんくるないさ~(なんとかなるさ~)っていう顔をしてますね。
神谷:そうそう。僕も『光と影』を作りながら光を見出したように、どんなに落ち込むことがあっても大体のことはなんくるない(なんとかなる)。だから、この写真集を見て「こういうヤツもいるんだな」って思って、一緒に頑張っていってほしいですね。

■書誌情報
『光と影 神谷健太 1st 写真集』
著者:神谷健太
価格:2,980円(税込)
発売日:2025年12月23日
出版社:宝島社















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