SUPER EIGHT・安田章大「嘘のないものをそのまま写真として残せた」 写真集『DOWN TO EARTH』に込めた想い明かす

SUPER EIGHT安田章大、写真集に込めた想い

 SUPER EIGHT・安田章大の5 年ぶりの最新写真集『DOWN TO EARTH』の発売記念会見が、自身の誕生日である9月11日に行われた。


 白いシャツに黒いカーディガンを合わせ、シックな装いで登場した安田。自身の誕生日を「お父さんとお母さんに感謝する日」と語り、両親に電話をかけたことを報告しながら、編集スタッフからの祝いの花束を受け取り笑顔で会見をスタートした。

 5年ぶりに発売された写真集について率直な感想を聞かれると「今までいろんな経験をしながら生きてきたからこそ、こういう風な写真集が出来上がり、あまり飾らなく嘘のないものをそのまま写真として残せたので、それをとても嬉しく思いますね」と思いを語った。

 12歳から芸能活動を始め、28年を経たアイドル活動の中で、2017年には脳腫瘍という大病を患った安田。「病気を授かったことによって生まれなおせたことが大きかった」とした上で、「(自身が)飾ずに生きることで、誰かがその背中を真似したくなるような(思いを)写真集に込められたらなと思いまして。普段雑誌とかではちゃんとキマったような写真だったりとか、ちゃんと笑えてる写真だったりとかが選ばれたりするんですけど、僕の”ただの日常”というものを切り取った写真集にすることができました」と仕上がりへの満足感を明かした。

 今回の写真集で読者に伝えたいテーマは「飾って生きてほしくない」だという。「自分は他者と比べてどうなんだろうって考えてしまうのが人の性格ではあるんですけど、飾らないままの方がより美しいし綺麗だなという風に考えて、そういうメッセージを込めました」と安田らしい優しさを見せた。

 お気に入りの写真については「奄美大島のお父さんの顔にどんどん似ていってる」と笑い、「どれだけ増えていけばいいんだっていうぐらい、笑い皺がどんどん増えていってくれてるんですけど、それが人としての年輪なんだなって自分として愛せたので、この写真を選ばせてもらいました」と笑顔を覗かせた。

 次なる拠点として夢見るロサンゼルスを撮影地に選んだ理由について問われると「人って20年ごとに節目を作っていってる生き物なのかなと思っていまして。40歳でもう一度リスタートと言うか、アメリカンドリームと呼ばれるようなものを掴むために、改めて向こうでオーディションを受けてみたりとか挑戦し続ける場所として、ロサンゼルスは自分に合ってるのではないのかなと思い選ばせてもらいました」と語った。

 SUPER EIGHTのメンバーには写真集は見せたか問われると、「いやぁ〜、見てないと思いますよ(笑)。LAに行ったこととかは知ってましたけど……まぁでも、一応渡しておきましょうかね(笑)」と冗談めかすも、事務所内で誰に見せたいかという質問には、「やっぱりメンバーに支えられて今まで苦しい時も楽しい時も辛い時も、泣いた時も、たまに怒った時もとかって全部一緒に乗り越えてきたんで。今の自分を知ってもらいたいっていう意味ではメンバーですね」と仲の良さを見せた。

 今回の写真集を作るにあたって並々ならぬ想いを抱えてきた安田。「アイドルだから写真集を出したいっていうことではなくて、やっぱり32歳の時に脳腫瘍が起きて、それを出来事として風化させない、そして誰かのためのになるようなものを作る」との思いで制作に挑んだという。

 最後に「生きづらいなって思ってる人が多い世の中になっていっていると思うので、こういう風に楽に生きるにはどうしたらいいんだろう……っていう、写真集なんだけど生きる参考書のようなものになってくれたらなと思ってます」という願いを口にし、会見を締めくくった。

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