不思議な「同居生活」を描く”号泣小説”『親愛なるカンパニュール あなたに花を贈る理由』

小説『親愛なるカンパニュール あなたに花を贈る理由』が、9月20日(土)にマイクロマガジン社「ことのは文庫」より発売される。
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『親愛なるカンパニュール あなたに花を贈る理由』は立川が舞台の”号泣小説”。著者の柑実ナコは『君はいつも、迂回する』にて「ことのは文庫×魔法のiらんど『泣ける文芸小説』コンテスト」大賞を受賞しデビューした。
同日より配信開始される電子版巻末には、イラストレーターの池上幸輝によるカバー用イラストがそのまま収録されている。協力書店限定で、柑実ナコ書き下ろしのSSペーパーがプレゼントされるキャンペーンも実施。作品のゲラを一足早く読んだ読者の感想も公開された。
あらすじ
――私はいつも、人を傷つける言葉ばかりが得意だ。
他人と距離を置く孤独な女子高生の桔帆(きほ)は、バイト先の花屋で「毎月20日、必ず奥さんのために花を買いに来る」お日様のような笑顔を放つ謎の大学教授・東明(しのあき)に出会う。夏休みに入った頃、東明は彼女にある提案をもちかけた。「自分がバカンスへ行く間、家の庭の世話をしてほしい」戸惑いながらも了承した桔帆が、東明の自宅へ向かうと。「……なんだお前、やっぱストーカーとかだったわけ?」以前、桔帆が大学に花を届けに行ったときに、彼女を東明のストーカー扱いした「東明の弟子」と呼ばれる不機嫌そうな大学院生・綾瀬(あやせ)がそこで待ち構えていて――。
東明が仕組んだ、不思議な「同居生活」。三人はいつしか、かけがえのない「友人」となるが、その奇妙であたたかな生活は、ある日突然終わりを迎える――。
読者感想コメント
◎教育関係者
泣けると評判の本を読んで実際に泣けることは多くないが、今回は違った。読み始めてすぐに桔帆の魅力に取り憑かれて応援したくなり、彼女のことをもっと知りたい関わりたいと思い3分の1のあたりで涙腺崩壊、そのまま一気に読んでしまった。(中略)心穏やかに過ごしたい夜でも、落ち込んだ時でも、理不尽な目に遭ってやりきれない時でも、きっとどんな精神状態で読んでも没入できると思う。
◎レビュアー
妻を亡くした大学教授、家業を継がなかった院生、優等生を諦めた女子高生。ひとつ屋根の下、同居することになった3人が、それぞれの「喪失」と「過去」をどう乗り越えていくのか。そして、その先に何が待つのか。それを彼らと一緒に、受けとめてほしい。(中略)最初は皆、独りだった。けれど出会うことで、変わることができた。人は、人によって変われる。救われる。それも――お互いに。
■書誌情報
『親愛なるカンパニュール あなたに花を贈る理由』
著者:柑実ナコ/イラスト:池上幸輝
価格:803円(税込)
発売日:2025年9月20日
出版社:マイクロマガジン社























