長嶋茂雄が漫画業界に与えた影響とは? 青山剛昌、水島新司らが描いた“ミスタープロ野球”の姿

長嶋茂雄が漫画業界に与えた影響

 また『名探偵コナン』の作者、青山剛昌が描いた長嶋茂雄と同姓同名の長島茂雄(ながしましげお)が主人公の物語『4番サード』も隠れた名作だ。

 名前が同じという理由だけで4番でサード、レギュラーに祭り上げられるも、50打席連続ノーヒットという散々な結果しか出せない高校2年生の野球部員、長島。ある日偶然訪れたスポーツ用品展でどんなボールでも打つことのできる神様のバットの存在を聞かされることから物語が始まる。

 偶然手にすることとなった神様のバットのお陰で試合で活躍することができるようになった長島は、果たしてチームを甲子園優勝に導けるのか。青山剛昌先生の長嶋茂雄愛を感じることのできる作品だ。

 まさに日本国民のヒーローとしてその生涯を駆け抜けた長嶋茂雄。多くの漫画家にも影響を与え、数多の作品にも登場していることからも、その影響力の大きさを物語っている。

 思い起こせば、1959年に創刊された少年サンデー創刊号の表紙は長嶋茂雄だった。憧れの存在として追いかけたくなる存在こそが、長嶋茂雄。漫画の主人公に追い求めたくなる要素の全てが備わっていたといっても過言ではないだろう。野球を通して、夢と感動と笑顔を届けてくれたことに、改めて感謝の意を表したい。

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