日本を代表するイラストレーター・中村佑介の作品が宝塚に集結! 「中村佑介展 in TAKARAZUKA 2025」レポ

もうひとつ、「こんな仕事もしてたの!?」という気持ちになったのが、各種キャラクターとのコラボレーション作品を集めたセクション。キキララやキティちゃんといったサンリオのキャラクターから、ドラえもんやこち亀といった漫画作品まで、実は中村氏の作品には有名キャラクターを題材としたものがけっこうな数存在します。
特にグッときたのは、ビックリマンやキン肉マン、トランスフォーマーなど、80年代中期以降のキッズカルチャーを題材とした作品があった点(トランスフォーマーは『最後の騎士王』関連イラストでしたが)。中村氏のイラストは、どちらかといえばオシャレでカルチャーの匂いがする作風だと思っていたのですが、こういった方面のイラストも描いていたのか……と、新鮮に感じました。中村氏は1978年生まれとのことなので、このあたりの題材に愛着があるのも当然といえば当然。単にウォーズマンとロビンマスクを描いているだけではなく、モチーフの入れ込み方に愛を感じるのもポイントです。本当に好きなんですね……!
他にもイラストによっては製作過程の解説があったり、高校〜大学生ごろに描かれたごく初期の作品も展示されていたりと、中村氏の作品世界にどっぷりと浸ることのできる本展覧会。細かく見れば数時間は余裕でかかりそうな、大変充実した内容でした。会期は7月21日までとかなり長めなので、関西以外に住んでいる人でも行きやすいはず。5月17日と7月12日には中村氏によるサイン会も予定されており、さらに6月22日には中村氏とASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文氏によるトークショー&ミニライブも宝塚ソリオホールで開催予定。日本有数のイラストレーターの仕事ぶりを生で見るチャンス、ファンならずともお見逃しなく!
■関連情報
「中村佑介展 in TAKARAZUKA 2025」
会 期:2025年4月25日(金)~2025年7月21日(月・祝)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は営業。翌平日休館)
開館時間:10時~18時(メインギャラリーへの入場は17時30分まで)
会 場:宝塚市立文化芸術センター 2階メインギャラリー(宝塚市武庫川町7番64号)
<料金>
一般 1,400円(1,000円)、高校生以下 900円(500円)
グッズ付き一般 1,700円(1,300円)、高校生以下1,200円(800円)
宝塚市文化財団友の会「タカラティエ」もれなくグッズ付き 800円
※( )内は前売り料金/未就学児無料/兵庫県内の小・中学生はココロンカード、のびのびパスポートの提示で無料
※障がい者と同伴者1名は無料。ご入場時に受付で障がい者手帳をお見せください。
※前売り販売期間は2025年7月21日(月・祝)15時まで
※グッズ付きチケットは数量限定です。グッズは展覧会場にて入場時にお渡しします。
※当日券は宝塚市立文化芸術センターで販売します。
詳細はこちら:https://takarazuka-c.jp/event/yn_intakarazuka.html