ネイビーズアフロ みながわ、誹謗中傷をポジティブに変換するコツは「とにかくバカバカしく」 初著作への意気込み語る

ネイビーズアフロ みながわの誹謗中傷対策

 ネイビーズアフロ・みながわによる初の著書『誹謗中傷対策講座』(飛鳥新社/11月21日刊)の出版記念トークイベントが、12月26日に芳林堂書店高田馬場店にて開催された。

 テレビなどメディアでの活躍はもちろん、TikTokでは絶大な人気を誇り、気象予報士試験に合格したことでも話題となっている吉本興業所属のお笑い芸人・ネイビーズアフロのみながわ。SNSを中心に目に余る誹謗中傷が社会科問題化している昨今、みながわは悪口を言われた際に斜め上の解釈とギャグにより無力化する方法をTikTok動画「#誹謗中傷対策講座」として配信し、大きな反響を集めていた。

 執筆の経緯について、みながわは「大阪の劇場に所属していて、若手芸人みんなで代わりばんこにコラムを書く機会がありました。文章を書くのは楽しいものの、思っていることを100%伝えるのは難しいなと感じていたんですけれど、後輩が「みながわさんの文章は面白いですね」と言ってくれて。吉本の出版部門の方に繋いでもらって、1年間ぐらい文章のトレーニングをしました。ちょうどそのタイミングで吉本の出版プロジェクトが始まったので、(自ら)プレゼンして、出版に繋がりました」と説明。完成までに足掛け3年ぐらいかかったとのことだ。

 誹謗中傷対策をテーマにしたことについては、「元々SNSのショート動画でこんな悪口はこう返しましょうとネタっぽくあげていたのを、版元の飛鳥新社の方が『おもしろいコンテンツですね』と言って下さって。僕自身も、このご時世と親和性が高いテーマだと思いました」と答え、自身の誹謗中傷についても「めっちゃあります。もうしょっちゅう、ダイレクトメッセージでも来ます。もちろん腹立ちますし、イライラしますけれど、それで時間を割かれるのももったいないと思っていて。そういう状況に一石投じられたら最高やなとはうっすら思っていました」と語った。

 ショート動画を作り始めたのは、ブラックマヨネーズの小杉とのやりとりがきっかけになったという。「大阪で漫才のコンテストで優勝して、毎日報告するというのを1000日間やっていた。そしたらブラックマヨネーズの小杉さんが、ツイッター上で『おまえこれ何しとんねん。もうええねん!』とツッコんで下さったんです。でも僕は辞めたくなかったので、『猛ええねん!』って『猛烈にええねん!』という意味ですよね?とやりとりをしていた。それを見た方が、面白いから色んな悪口で考えたらどう?って提案してくださったんです」

 実際の誹謗中傷への対策としては、「悪口が来たら、1000文字ぐらいの長文で謝罪を返したりとか。一回送ってみたら、向こうから『こちらこそすみません』と返ってきた。相手に『こいつ相手にしたらアカン奴や』と思わせるのはアリ」と経験談を語ると、訪れた記者からも笑いの声が。誹謗中傷をポジティブに変換するコツは「とにかくバカバカしくというのは意識してます」と断言するも、言葉の返しは即興でなく熟考していると語り、「その引き出しを増やして、いつかは即興でできたら」と目標を掲げる。

 本の反響については、「すごく好評な声もありつつ、本当にうるさい本だったというご感想もいただいてます」とコメント。さらに「まさか僕が本を出せるとは思ってなかったので、出せた時点で大満足でした」と嬉しさを滲ませた。また、「悪口って、世の中に無限にあるので、どんどん引き出しを増やしていきたい。こういう対策が広まったら、例えばSNSで暴言を吐かれても、それが悪口じゃなくただのフリになるんじゃないかと夢見ています」と力強く語った。

■書籍情報
『誹謗中傷対策講座 どんな悪口も一瞬でポジティブ変換!』
著者:ネイビーズアフロ みながわ
価格:1650円
発売日:11月21日
出版社:飛鳥新社

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