【漫画】推しが結婚、その時ファンは……? 『推しと誓いのキスをする話』が描く“理想の関係”

推しと誓いのキス――。その一瞬を切り取った大胆な一枚絵から始まる漫画『推しと誓いのキスをする話』が、Xに投稿された。
同じアイドルグループ同士、ライブの熱狂といった空間だからこそ成立する口づけまでの軌跡を描いたのは、はるしおんさん(@haruharucyon)。現在、育児と制作を両立しているという彼女に話を聞いた。(小池直也)
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――Xに投稿された経緯を教えてください。
はるしおん:数年前に「コミティア」に向けて描いた作品でした。何度か再掲していて、その度に色々な人に読んでもらえて嬉しいです。続編も描いてますので「続きが読みたい」という感想は励みになってますね。
――着想は何だったのでしょう?
はるしおん:体調を崩してお仕事を1カ月ほどお休みさせていただいたときに、「趣味全開で楽しいものを描きたい」と考えていたんですよ。そのときに自分自身も好きなアイドルが、同じアイドルと恋愛する作品を描いたら面白いかなと。
特定のアイドルグループではなく、日本人からK-POPまで色々なグループを参考にしながら描いていきました。流行りのアイドルさんはひと通りチェックしてますね。基本的にはキラキラしている人が好きです。
――物語はどのように考えていきましたか。
はるしおん:女の子同士の恋愛を考える上で、やっぱりカップルになるまでの過程が面白いじゃないですか。だからキスはシリーズとして続けていった終盤くらいかと考えていたんですよ。
でも「ライブという熱狂的な空間だったら、この子たちキスしちゃうんじゃないか?」と思い付いたんです。こんなに早い展開になるとは思わず、「この子たち、こういう風に動くんだな」と描いている私も驚きました(笑)。
――アイドルグループの名前が「PLUM」なのはなぜ?
はるしおん:ひとつの木から赤と白のペアで咲く「紅白梅」が前々から興味深いと思っていたんですよ。また「梅は花の兄」と呼ばれて縁起もいいですし、私自身も大好きなんです。だから本作のふたりにぴったりだなと思って名付けました。
――制作で心がけたことは何でしょう。
はるしおん:ただただ読んでくださった人がワクワクするような、楽しいお話にできればと思っていました。アイドルという職業はダークな部分もあるとは思いますが、この作品は明るく楽しく前向きな内容にしたかったんです。
あとは続編シリーズも通してライブシーンが何度も出てくるんです。その衣装を考えるのは好きです。特にドレスを描くのが楽しいので、その点で「結婚」というテーマは自分に合ってますね。ただ描き込みが大変で今日もレースをちょこちょこ描いていました(笑)。
――1枚目のカットであり、山場のキスシーンについても聞きたいです。
はるしおん:ふたりとも横を向いているので華やかさを出しづらいかなと思ったのですが、お花や衣装のレースで演出できたかなと。あとはファンがどよめいているシーンも見た人に「どんなシーンなんだろう?」と感じてもらえる一枚絵にしたくて、気合を入れて描きました。
――現在連載中の『30歳になるまで待てない話』についても教えてください。
はるしおん:10年以上両片思いをこじらせている幼馴染男女のラブコメです。今はLINEマンガさんとebookさんで先行配信中ですので、純愛をこじらせすぎてコミカルなふたりを笑いながら読んでもらえたら。
今年は連載のために描き貯める期間でしたが、幼い娘がいるので育児と制作でドタバタでしたね(笑)。でも充実した一年になりました。来年も頑張ります。





















