漫画とアニメのオタク、どっちが多い? 最もお金を使う“推し活”は? 矢野経済研究所アンケート調査を考察

漫画とアニメのオタク、どっちが多い?

もっとも多いオタクは?

 毎年恒例となっている、株式会社矢野経済研究所による国内の“オタク”に関する消費者アンケート調査が2月5日に発表された。同研究所は、2024年7月に日本国内在住の15~69歳までの男女1万名を対象に、消費者アンケート調査を実施。31分野に及ぶオタクの人数を拡大推計したところ、“アニメ”オタクの人数が約681万人で最多となった。

 アニメオタクに次いで多いのは“漫画”オタクで、約582万人という結果が出た。漫画オタクはアニメオタクを兼ねている人も多そうだ。そして、“アイドル”オタクが約392万人、“スマートフォンゲーム”オタクが約266万人、“家庭用・コンシューマーゲーム”オタクが約244万人……と続いている。アニメ・漫画、アイドル、ゲームの強さが浮き彫りになった。

もっともお金を使うオタクは?

 1年間の消費金額は1万円から5万円未満と回答した人が最多で、31分野における1人当たりの年間平均消費金額は3万7579円となった。もっとも消費金額が多いのが、コンカフェなどにお金を使う“メイド・コスプレ関連サービス”オタクで14万6945円。次いで、“PC組み立て/電子工作”オタクの11万576円、“アイドル”オタクの10万9476円となった。

 興味深いのが、“アニメ”オタクの消費金額が1万9580円、“漫画”オタクが1万8546円と、人数こそ多いものの消費金額がかなり低い点だ。これは動画配信サイトやアプリなどのサブスクが発達しているため、DVDや単行本などを購入する人が少ないためかもしれない。一方で、“メイド・コスプレ関連サービス”オタクは現地に出かけて飲食を行うなどの実体験が伴うため、消費金額が高くなると思われる。

 また、“ディズニー関連”オタクは8万1482円、“2.5次元ミュージカル”オタクは8万3233円とかなり高い数字になっている。現地に出かけるなどの遠征が伴うことや、グッズの購入金額などが高いことが影響しているのかもしれない。東京ディズニーリゾートは数年前と比べるとチケット代がかなり値上がりしたが、それでも他のテーマパークに大きな差をつけ、不動の人気を誇っているようだ。

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