異例ヒットの香港映画を漫画家たちがイラスト化 『トワイライト・ウォリアーズ』は創作意欲を刺激する?

 公開中の映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(以下『トワイライト・ウォリアーズ』)を観た漫画家たちが、次々とファンアートを投稿している。

 本作は、香港で歴代興行収入No.1を記録し、アカデミー賞国際長編映画賞の香港代表にも選ばれたアクション映画。日本でも好評を博しており、公開から2カ月近くが経った今も熱狂が続いている。

 『伝染るんです。』『ぷりぷり県』で知られる漫画家の吉田戦車は、X(旧Twitter)で「情報量がすごい作り込まれたセットを愛でる、リアル黒社会ものと思ったら、ぶっ飛んだ功夫アクションもおなかいっぱいに観せてもらいました」と称賛(※1)。

 『ワイルドマウンテン』『あげものブルース』の本秀康も「これ以上のことがあるのかというレベルで最高だった!」と絶賛し、本作のメインキャラクターである洛軍(レイモンド・ラム)、信一(テレンス・ラウ)、四仔(ジャーマン・チョン)、十二少(トニー・ウー)の4人のイラストを公開した(※2)。

 また、『かしましめし』のおかざき真里は、自身のXに信一と龍捲風(ルイス・クー)の過去に思いを寄せた全3ページの漫画を公開。「商業が長かったので自分のためだけに漫画を描くって初めてかもしれない」と熱い思いを吐露している(※3)。

 そのほかにも『母ちゃんだってほめられたい。』のふるえるとり、漫画版『とんでもスキルで異世界放浪メシ』の赤岸K、『はなものがたり』のschwinnら、多くの漫画家やイラストレーターがファンアートを投稿。映画の原作小説『九龍城寨』の作者・余兒は、公式Xで積極的にファンアートをリポストしており、ファンによる愛に満ちた二次創作を楽しんでいる様子だ。

 超現実的なアクションと個性際立つキャラクター、そして彼らをつなぐ熱い絆が、漫画家たちの創作意欲を刺激している『トワイライト・ウォリアーズ』。著名人の投稿や口コミをきっかけに、これまで香港映画に馴染みのなかった層にも評判が広まっているようだ。

 本作は3部作になることが予定されており、前日譚にあたる第2作と、“その後”を描く第3作が控えている。クリエイターたちの心を駆り立てた『トワイライト・ウォリアーズ』の熱は、しばらく冷めそうにない。

参照

※1 https://x.com/yojizen/status/1897622926100406552
※2 https://x.com/motomotohide/status/1887343097690071438
※3 https://x.com/cafemari/status/1895305770482422145

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