2027年大河ドラマ、小栗上野介 漫画家・小栗かずまたの末裔宣言が話題に 手塚治虫の先祖の偉人といえば?

■人気漫画の作者、偉人の末裔は他にもいた

  2027年に放送されるNHK大河ドラマ第66作が、幕末の天才的官吏・小栗上野介忠順を主人公にした「逆賊の幕臣」になることが、3月3日に発表された。俳優の松坂桃李が主演を務める。小栗上野介は勝海舟のライバルと目された人物で、大河の主役に打ってつけといえる人物だ。

  さて、今回の発表をもっとも驚いたであろう著名人が、漫画家の小栗かずまた氏である。小栗氏は「週刊少年ジャンプ」で連載されたアニメ化もされた漫画『花さか天使テンテンくん』の作者だが、実は小栗上野介は祖先にあたる人物なのだ。ファンの間ではよく知られている話だが、衝撃の事実にSNSでは大盛り上がりとなった。

  小栗氏は3日にXを更新。小栗上野介が大河ドラマの主人公に抜擢されたことに対し、驚きと喜びの声をつづった。小栗氏は、「丁度昨日お墓参りしたばっかりでした。はっきりいって信じられません。ひいひいおじいちゃんが大河ドラマになるとは」と、驚いた様子でコメント。

  そして、ファンに向けて「小栗上野介のお墓は都内某所と群馬県の二箇所にありますが、小栗上野介の遺骨は現在、群馬県の東善寺というお寺に移してあるので、お墓参りをしたい方は、そちらでよろしくお願いします」と、呼びかけた。

■漫画と縁の深い小栗上野介

  ちなみに、小栗かずまた氏は2005年に開催された「よこすか開国祭」で、小栗上野介をイメージしたキャラ“オグリン”をデザインしている。また、2015年には横須賀製鉄所創設150周年に合わせて、レオンス・ヴェルニーをイメージしたキャラ“ヴェルニン”もデザインした。これは横須賀製鉄所の建設に小栗上野介が関わった縁という。

  なお、小栗上野介の業績を知ることができる「小栗かるた」が制作されており、こちらは漫画家の木村直巳氏がイラストを手掛けている。木村氏は小栗上野介の生涯を描いた漫画『天涯の武士』も執筆しており、そうした縁で実現したコラボだ。こうしてみると、小栗上野介は漫画と何かと縁の深い人物と言えるのかもしれない。

  ちなみに、巨匠・手塚治虫の先祖は手塚良仙という幕末から明治初期に活躍した医師であり、手塚は良仙を主人公にした『陽だまりの樹』という漫画を描いている。子孫が先祖を漫画にする機会など、そうそうないかもしれない。大河ドラマの放送が近づくと様々な書籍が発売されそうだが、ぜひ小栗氏の手になる小栗上野介主人公の新作漫画を読みたいところだ。ファンも待ちわびているのではないだろうか。

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