THE RAMPAGE 吉野北人、「イタリアの世界観を詰め込んだ」写真集『Orange』の手応えを語る

吉野北人 写真集『Orange』インタビュー

――撮影日は全部で何日くらいあったんですか?

吉野:3日半くらいで撮影しましたね。

――その日数でこんなにバリエーション豊かな写真を撮っているということは、1日に着替える衣装もかなり多かったのでは?

吉野:1日に4~5体くらい着替えて撮りました。フィッティングの段階から300着くらい用意していただいて、そこから厳選したものを20着ほど持って行ったんですよ。最初から着る予定だったものと予備を。でも結局、持って行った服を全部着たんじゃないか?っていうくらい着たので、かなり見ごたえのある内容になっています。

――このロケーションの時はこの衣装って、事前に決めていなかったんですか?

吉野:ある程度は決めてあったんですけど、撮影の合間にもずっと撮ってたんです。毎日、夜ご飯を食べに行く時にも衣装を着て行って、良い場所を見つけたら撮るようにしてて。

THE RAMPAGE 吉野北人

――それこそ、サスペンダーをつけてる衣装のカットは、実際に食事もしてますもんね。

吉野:そうそう。同じ衣装でガラスのドアに肘をかけてる写真(楽天ブックス限定Cover)も、ご飯を食べた帰り道によさげなホテルを見つけたので、「撮っちゃおう!」って(笑)。あと、先ほど話題に出たオレンジシャツの写真も、撮影時には雨がやんで曇り空だったんですけど、「夕陽と一緒に撮りたいね。難しいかな?」なんて言いながら一旦ご飯を食べてる時に、タイミングよく夕陽が差し込んできたから「今だ!」みたいな感じで。カメラマンさんも僕も、みんながいつでも良いショットを狙えるようにっていう心構えでいたから、奇跡的に撮れた1枚です。

――表紙やグッズのバリエーションも豊富で、スタッフのみなさんがどれだけ悩んだのかを物語ってますね。よっぽど絞れなかったんだろうなって(笑)。

吉野:どの写真も良かったから、写真集が上がってからのほうが大変だったと思います(笑)。ただ、オレンジのシャツの表紙は、写真を撮りながら「これが表紙だね」って話していましたね。

――また、『Orange』を拝読して特に印象的だったのが、ハーフパンツの衣装が多いことでした。これは北人さんのこだわりですか?

吉野:そうなんです。実は今回、半分くらい半パンなんです。カジュアルな衣装のカットを見てもらうと分かりやすいと思うんですけど、イタリアって陽気であったかいイメージがあったんですよね。なので、ちょっと抜け感がほしくて。……というのと、半パンが似合うので選びました(笑顔)。

『Orange』吉野北人(THE RAMPAGE)撮影/尾身沙紀(幻冬舎)

――THE RAMPAGEイチ、ハーフパンツが似合うと言っても過言ではないと思います。北人さんか、(浦川)翔平さんか、みたいな。

吉野:あはははは。そんなことをスタイリストさんと話しながら衣装を決めました。

――緑のパーカーに白のハーフパンツで、おばあちゃん(通行人)の後ろをこっそり追いかけているカットも可愛らしいですね。北人さんとおばあちゃんの服の配色が同じなのは、たまたま?

吉野:そう、たまたま。「あ、なんか似たような服の人いるー!」って思って、傍でふざけてたところを撮られたんです。そういう自然体なカットが多いのが、この写真集の良さかなって思います。

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