『クジャクのダンス、誰が見た?』は『ふてほど』超える注目作に? 識者に聞く、早くも考察合戦が進むワケ

『クジャクのダンス、誰が見た?』なぜ話題

視聴者の考察が進む要因は?

 ドラマ1話では、主人公・心麦の叔母(原日出子)、事件の担当刑事(藤本隆宏)、心麦の身辺を嗅ぎ回る記者(磯村勇斗)など、怪しい挙動を見せていた人物がたくさんいた。そんな中、予想外の人物の関与を思わせるカットが最後に入ったことも、本作の反響の一因だと言う。

 「2006年の『アンフェア』(フジテレビ系)などでは、エピソードの最後で登場人物たちの意味深なカットを次々と見せて、視聴者に『この中の誰かが犯人である』と思わせる演出がありました。本作は、そのフォーマットの最新系という印象です。登場時から怪しい人物もいれば、まさかの人物も映されて、つい考察したくなる。地上波サスペンスの定番となった手法を使いながらも、新鮮さも感じられるので、本作を好む視聴者は多いでしょう。

 一方で、藤本さんや磯村さんの役どころは、原作以上に意味深な雰囲気を醸し出す芝居をしていました。さじ加減が難しい芝居で、視聴者を欺く上でも役者それぞれの演技力が問われそうです」

 1月31日には第2話が放送され、ますます注目を集めている『クジャクのダンス、誰が見た?』。原作漫画は最新6巻まで発売されており、今春発売の7巻で完結を迎える予定だという。ドラマと併せて原作漫画をチェックすることで、それぞれの表現や演出の妙を感じることができそうだ。

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