『ヒロアカ』デクはスパイダーマンを意識している? 散りばめられたアメコミオマージュを考察
ヴィランの表現方法にもアメコミの要素が?
290話ではヴィランである荼毘の動きが、映画『ジョーカー』の主人公が見せたダンスにそっくりだと話題に。敵にも関わらずファンの多い荼毘だけに、このシーンは「ダビダンス」と呼ばれ注目を集めた。また「ダビダンス」回のアニメ放送時には、作者自らXに荼毘のイラストを投稿。そのイラストでは荼毘がジョーカーと同じようなスーツを着ていたのもあって、ジョーカーをオマージュしているのではと考えるファンが多いようだ。
また同作品では、「原点」や「起源」という意味を表す「オリジン」や、「上昇」や「発達」といった意味を表す「ライジング」がサブタイトルとして度々使われている。これらのワードはアメコミのタイトルとしてよく使用される表現で、ここでもヒロアカがアメコミの影響を強く受けていることが伺える。
他にも、「2倍」の“個性”を持つヴィラン・トゥワイスについて、「トゥワイスの吹き出しやモノローグの色が違うのは、『デッドプール』のオマージュでは?」との声や、「デクが孤独な戦いを覚悟した時の一枚絵に『バッドマン』のオマージュを持ってくるのすごい」との声も。
作者の遊び心により、同作品にはヒーローファンやアメコミファンを喜ばせる演出が数多く散りばめられている。単行本最終巻では一体どのような仕掛けがあるのだろうか。アメコミオマージュをしっかりと見逃さないようにしたい。