ブーム到来の「時代劇」若い世代にとっては「異世界もの」?ーー気鋭クリエイター参戦で注目作続く

「時代劇」は若い世代にとって異世界系?

◼️主演・岡田准一×監督・藤井道人が手がけるNetflix『イクサガミ』 に期待大

 となると、やはり期待せずにはいられないのが、先ごろ主演兼アクションプランナーの岡田准一がクランクアップの報告していた、藤井道人監督、今村翔吾原作によるNetflixのドラマシリーズ『イクサガミ』なのだけど、こちらの配信開始時期は、今のところまだ発表されていない。映画『新聞記者』(2019年)が日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いて以降、話題作を次々と世に放ってきた藤井道人監督(その最新作は、横浜流星主演の映画『正体』(11月29日公開)だ)と、直木賞作家であることはもとより、今、いちばん「アクティブな歴史小説家」といっても過言ではない今村翔吾がタッグを組んで送り出すドラマシリーズ『イクサガミ』。

 今村曰く、山田風太郎的な活劇であることを意識しながら「世界に通用するエンターテインメント」作品として書き始めたという本作(その最新刊となる第3巻「人」が、11月15日に発売されることが先ごろ発表された)は、『SHOGUN 将軍』が海外で絶賛され、『侍タイムスリッパー』が国内で徐々に支持されつつある状況の中で、どんな「戦い」を挑んでいくのだろうか。いずれにせよ、「時代劇」の「復古」ではなく、新たなクリエイターたちによる「改新」。それが、今後の「時代劇」を語る上で、ひとつのキーワードになってくるのかもしれない。

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