草彅剛主演、白石和彌が監督の映画『碁盤斬り』の脚本家・加藤正人による書き下ろし小説が発売決定

映画『碁盤斬り』書き下ろし小説発売が決定

 『ミッドナイトスワン』で第44回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した草彅剛を主演に、第42回日本アカデミー賞優秀監督賞受賞の『孤狼の血』など映画界で高い評価を受け、本作が自身初の時代劇となる白石和彌監督が奇跡のタッグを組んだ映画『碁盤斬り』が、5月17日より全国公開となる。本作の脚本を担当している加藤正人が書き下ろした小説『碁盤斬り 柳田格之進異聞』(文藝春秋)が、3月6日(水)に発売されることが決定した。

 映画『碁盤斬り』は、落語の演目として長く親しまれてきた「柳田格之進」を題材に、『日本沈没』『クライマーズ・ハイ』『凪待ち』などを手掛けてきた脚本家の加藤正人が、3年半の月日をかけて書き上げたストーリー。この映画の世界を、加藤正人自身が新たに書き下ろした小説『碁盤斬り 柳田格之進異聞』が3月6日(水)に発売される。小説ならではの登場人物の細かな心情の描写はもちろん、劇中でも登場した若き日の格之進の姿をさらに掘り下げたエピソードや、映画のラストの<その後>も描かれているなど、作品の脚本を担当した加藤正人ならではの内容となっている。映画とともに、小説もぜひ楽しんでみてはいかがだろう。

 この度著者の加藤正人よりコメントが到着し、映画のティザービジュアルとして描かれたイラストレーターのゴトウヒロシによる、精悍な眼差しで今にも斬りかかりそうな主人公・柳田格之進の姿が印象的な書影も公開となった。

■加藤正人コメント

落語の「柳田格之進」は、囲碁を巡る人情噺である。落語のみならず、歌舞伎、文楽、講談など、古くから人々に愛されてきた物語には、日本人が愛するキャラクターが登場する。格之進もまた、魅力のある人物だ。貧しい浪人暮らしをしているが、品性があり、武士としての矜持をしっかり守り抜いている。物語に登場する他の人物も、大切な人のために自分は犠牲になっても構わないという高潔な精神を持っている。
こういう人物や倫理観を描けるのが、時代劇の素晴らしさだ。
日本人の心の底には、何よりも人間の品格や礼節を重んじるという道徳観が流れているはずだ。今の若い人たちにも、格之進のような人物像を受け止めてもらいたい……。そういう願いを込めてこの小説を書いた。

■書籍内容紹介

娘の絹とふたり、江戸の貧乏長屋で暮らす柳田格之進。彼は、身に覚えのない罪をきせられた上に妻も喪い、故郷の彦根藩を追われた身だった。
しかし、かねてから嗜む囲碁にはその実直な人柄が表れ、江戸で多くの知己を得る。
ある日、旧知の藩士により、彦根藩での悲劇の真相を知らされた格之進と絹は、復讐を決意する。
絹は仇討ち決行のために、自らが犠牲になる道を選び……。
父と娘の、誇りをかけた闘いが始まる!

■書誌情報

5月17日(金)全国公開
©2024「碁盤斬り」製作委員会

書名:碁盤斬り 柳田格之進異聞
著者:加藤正人
発売:2024年3月6日
定価:792円(税込)
ページ数:288頁
出版社:文藝春秋

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ニュース」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる