『SPY×FAMILY』アーニャ×ダミアン 1番の胸キュンシーンといえば? 禁断の恋愛フラグをまとめてみた

『SPY×FAMILY』アーニャ×ダミアンの関係はどうなる?

 累計3500万部(2024年3月時点)を突破している大ヒット漫画『SPY×FAMILY』。作中随一の人気キャラクターといえば、任務のため凄腕スパイ“黄昏”がつくった擬似家族で、娘になった超能力少女・アーニャだ。平和を脅かす東国の政治家ドノバン・デズモンドと接触するため、アーニャはその息子・ダミアンが通うイーデン校に入学。日々仲を深めるべくさまざまなアクションを起こすなかで、「これって恋愛フラグ?」という描写も増えており、二人の関係性は読者の大きな関心事になっている。そこで本稿では、これまでの胸キュンシーンや恋愛フラグをまとめてみたい。

最悪の出会いからバスジャック事件まで、少女漫画的恋愛フラグにニヤリ

 作中でダミアンとアーニャが初絡みしたのは、コミックス2巻収録「MISSION:8」のイーデン校入学式のエピソード。その出会いと、そこからの仲直りの仕方がまさに、恋愛漫画の王道パターンなのだ。

 イーデン校に補欠合格したアーニャは、西国スパイ·黄昏の策略でダミアンと同じクラスになる。この入学式回でのダミアンはまさに、超がつくほど“俺様”なわがまま男。国家統一党総統の息子であることにプライドを持ち、同級生たちにドヤっては自分の名前に「さまをつけろ、さまを」と思っていたり、アーニャが自分に一目惚れしていると思い込んでいたりと、かなりの自惚れ屋なのだ。

 相手の心が読むことが出来るアーニャはそんなダミアンの態度にムカつきながらも、黄昏の任務のため我慢しながらコミュニケーションを継続。さらには「ちょっとした意地悪くらいなら笑って流せるのがカッコいい」という母ヨルからの助言にならって、ダミアンの嫌味に対し「フッ」と小バカにしたような余裕の振舞いをみせる。自分の思い通りにいかないアーニャの言動が頭にきたダミアンはついに感情を爆発。暴言を吐き散らし、アーニャに対し「いじめにいじめぬいてやる」と宣言する。対するアーニャも我慢の限界となり、最終的にダミアンを殴ってしまう事態に。

 ここまでの流れだと2人の仲は壊滅的になってしまいそうなものだが、国家総統の父と疎遠で、側近もイエスマンだらけのダミアンにとって、アーニャはかえって気になる存在に。いわゆる「親父にもぶたれたことないのに!」というやつである。さらにアーニャが、黄昏からの圧とダミアンの側近や同級生たちのヤジの声に涙を流しながら謝罪したことを勘違いし、次第に可愛いと思うように。最悪の出会いやいざこざから、相手が気になる存在になるという流れは、『美少女戦士セーラームーン』の月野うさぎと千葉衛の例を引くまでもなく、数ある名作少女漫画の恋愛エンドの王道パターンだ。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる