荻窪、三鷹、吉祥寺、中野……アニメ制作会社が特定のエリアに集中した背景は? 2020年代からは渋谷にも

杉並や練馬にアニメ制作会社が多い理由

 上記のツイートの注意喚起には、このように日本アニメの草創期から連なる理由があったわけだが、2020年代に入ってアニメ制作会社が増えているのが渋谷区だという。こちらに関しては、アニメ制作におけるCGの多様が背景にある。従来なら手描きで制作されていた工程がCGに置き換えられるケースが増えたことで、ゲームや実写、パチンコなど遊興機器用のCG映像を制作していた企業がアニメ業界に参入。また、アニメ関連企業がCG専門の制作会社を設立する動きも進んでおり、それらの企業が渋谷を中心とした副都心で開業しているのだ。「アニメ産業レポート2023」に掲載された2020年の調査では、渋谷区のアニメ制作会社の数は52社と練馬・杉並に次ぐ数となっており、今後も増加が見込まれている。

 というわけで、小オン後は渋谷区や隣接する新宿区、港区といったエリアでも業界トークは御法度になるかも……。もちろんどこで喋っても情報漏洩は情報漏洩なので、新人スタッフの皆様におかれてはぜひご注意願いたい。

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