『葬送のフリーレン』フェルンは作中で名前を呼ばれることが少ない? 実際に回数をカウントしてみた

『葬送のフリーレン』フェルンはあまり名前を呼ばれない?

 3月に最終回を迎えたアニメ版が大きな話題を呼び、累計発行部数1700万部を突破した異世界ファンタジー『葬送のフリーレン』。個性的な魔法が飛び交うバトルも印象的だが、それ以上に人から人への思いの伝達、繊細な感情の描写が魅力的な作品だ。

 現在、主人公のフリーレンとともに旅をしているのが、若き天才魔法使い・フェルンと同じく高いポテンシャルを持つ戦士・シュタルク。3人のコミュニケーションを見ていて気づいたことがある。それは、作中でも最も愛されているキャラクターのひとりであるフェルンが、フリーレンやシュタルクからあまり名前で呼ばれていないのではないか?ということだ。

 そこで実際に、3人パーティーとなり旅が描かれ始めた12話から、単行本12巻に収録されている117話まで、3名がそれぞれの名前を呼んだ回数を数えてみた。

 すると、やはりフェルンが3人の中で最も名前で呼ばれていないという事実が明らかになった。その内訳は、フリーレンが名前で呼ばれた回数は68回、シュタルクは43回、フェルンは30回とフリーレンの半数にも満たない。シュタルクは、フェルンが一級魔法使い試験を受けている間は1人で過ごしているため、フェルンよりも登場次回が少なく名前を呼ばれる場面も少ないはずなのだが、それでも大きな差がついている。

 もう少し細かく見ていこう。フェルンが初めてシュタルクから名前を呼ばれたのは、2人が出会ってからなんと約150ページ、話数にすると9話にまで及ぶ。これほどまでにシュタルクがフェルンを呼ばなかったのは、出会い頭から当たりの強い性格だったことが起因し、話しかけにくかったのかもしれないが、フェルンが呼ばれた30回の中で、半数以上がシュタルクから呼ばれているのだから驚きだ。

 フリーレンはというと、あまりフェルンの名前を呼ばずに話し始めることが多い。これには2つの理由が考えられる。1つ目は、フェルンが幼い時から同じ時間を過ごしたことで、名前を呼ばずとも意思疎通が取れるようになっていること。2つ目は聡明なフリーレンにフェルンから質問して始まる会話が多いことの2点だ。

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