くるり岸田繁『葬送のフリーレン』の“ファンアート”を公開? 人気アーティストが受け取る深いメッセージ

 人気ロックバンド・くるりの岸田繁が、現在アニメが好評放送中の異世界ファンタジー作品『葬送のフリーレン』(原作:山田鐘人/作画:アベツカサ)にハマっている。

 岸田は自身のインスタグラムで「2023年に読んだ印象的だった漫画作品」として『ダーウィン事変』『付き合ってあげてもいいかな』『フラジャイル』『ザ・ファブルThe second contact』『課長島耕作~社長島耕作』『アンダーニンジャ』とツボを押さえたラインナップを公開するなど、漫画好きでも知られる。そんな岸田のXでは現在、まとめ買いした『葬送のフリーレン』の単行本の写真がトップに固定されており、アニメの放送日には細やかな感想が語られるほど、同作に熱中していることがファンの間で話題だ。

 『葬送のフリーレン』は、勇者一行により魔王が打倒された“その後”の世界を描く作品。勇者パーティーの魔法使いで、悠久の時を生きるエルフであるフリーレンの旅は、基本的に穏やかだが時に刺激的で、「人間の生き方」への示唆も多く含んでいる。柔軟で鋭い感性を持つ岸田が、自身の解釈で作品に内包されるメッセージを“翻訳”してくれるのは、原作ファンにとっても意味のあることだろう。

 例えば直近では、岸田は本作について「戦争や災害、ポストコロナの世。AI時代の本格的な幕開けと気候変動。人類史において相当キツい時代を乗り越えるために、フリーレンとフェルンは少なくとも俺の背中は押してくれている」とも。生き方や今後の創作にも影響を与えそうな勢いだが、こうした考察にとどまらず、岸田は3月5日、ついにフリーレンの絵を描き始めている。

 線画のイラストに「好きすぎて描いてはみたものの、、うーん、、」とのコメントが添えられているが、なかなか味があり特徴をとらえている。この愛が届き、アニメ第3期の主題歌をくるりが手がける……という世界線はあり得るだろうか。

 いずれにしても、コアなファンを多く抱えるくるり・岸田のこと、すでにその影響で『フリーレン』に関心を持ち、アニメを観るようになったというファンの声も散見される。岸田がこの作品からどんなメッセージを受け取り、ファンに伝えてくれるのか、今週以降も楽しみにしたい。

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