『呪術廻戦』禪院真希、“史上最強の術師”にどこまで肉薄する? ジャンプ本誌の展開を予想
※本稿は『呪術廻戦』最新話までの内容を含みます。ネタバレにご注意ください。
現在『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載中の『呪術廻戦』では、新宿を舞台として人智を超えた戦いが繰り広げられている。そこで新たに参戦を果たしたのが、現代の“鬼人”こと禪院真希だ。これまで劇的な成長を遂げてきた彼女だが、その実力は史上最強の術師相手にどこまで通用するのだろうか。
本稿では現在の真希の戦闘能力について振り返ると共に、今後物語上で果たす役割について考察してみたい。
そもそも真希は現在までに、二度の覚醒を経験している。まず一度目は「渋谷事変」の直後に起きた、禪院家での戦い。元々「天与呪縛のフィジカルギフテッド」として、ずば抜けた身体能力を有していた彼女だが、伏黒甚爾ほどの境地には達していなかった。一般人並みの呪力が残っていたことと、双子の妹・真依の存在ゆえに、“半端者”に留まっていたからだ。
しかし禪院家の争乱にて真希はこの2つを失い、フィジカルギフテッドとして覚醒することに。結果として、禪院家が誇る1級相当の術師たちを蹂躙できるほどの実力を手に入れた。禪院直哉を倒したということで、少なくともこの時点で脹相と同程度の力を得ていたものと推測できるだろう。
そして二度目の覚醒は、「死滅回游」の桜島結界で起きた。特級相当の呪霊と化した直哉を相手にするなかで、真希は自分の限界に直面するものの、突如乱入してきた名もなき剣豪の受肉体・大道鋼と相撲好きの受肉体・三代六十四によって、成長のための“気づき”を与えられる。そしてこれまで見えなかったものが見えるようになり、釈魂刀のレプリカの真価を発揮できるようになるのだった。
戦闘後には「禪院甚爾に並ぶ鬼人が完成する」とナレーションで明言されているため、肉体のスペックだけでなく、あらゆる面で甚爾クラスの戦闘力を得たものだと思われる。
その後、真希は宿儺や羂索から“警戒すべき対象”として認識されている描写もあり、味方サイドのキャラクターとしては最高戦力の1つに数えられるようになった。とはいえこの先の展開で問題となるのは、五条悟ですら敵わない宿儺相手にどこまで肉薄できるのかということだろう。