『呪術廻戦』2024年は何が起きる? 虎杖悠仁の覚醒に釘崎野薔薇の未来……今後の展開を予想
※本稿はアニメ『呪術廻戦』原作最新話までの内容を含みます。ネタバレにご注意ください。
2024年『呪術廻戦』はどんな年になるのか
2023年は『呪術廻戦』をめぐり、さまざまな出来事が巻き起こった。TVシリーズ第2期の放送に、スマートフォンゲームのリリースなど、1つひとつ挙げるとキリがないほどだが、何より衝撃的だったのは『週刊少年ジャンプ』(集英社)に掲載された本編の展開だろう。
おそらく2024年には、ますます読者を驚かせる展開が待ち受けているはず。1年のあいだに何が起きるのか、少し先の未来を予想していこう。
まずおさえておきたいのが、12月16日に「ジャンプフェスタ2024」1日目のステージで発表された作者・芥見下々のコメントだ。そこで芥見は「呪術廻戦が連載中でのジャンフェスは多分絶対これが最後です」として、来年の同イベントまでに連載が完結していることを匂わせていた。
つまり2024年12月頃までに、現在描かれている最終決戦も含めて、物語が完全決着を迎えるということだろう。そうなれば、これまで用意されてきた伏線も一気に回収されていくはずだ。
伏線めいた描写でいえば、主人公・虎杖悠仁については“覚醒フラグ”が存在する。五条悟の戦いの後、日車寛見と並んで両面宿儺の前に現れた虎杖は、なにやら腕が異形のように変化していた。また最終決戦が始まる前には、呪胎九相図を食べて取り込んだことを示唆するようなシーンもあったため、何らかのパワーアップを遂げていることはほぼ間違いないと思われる。
ほかにも虎杖は、九十九由基が遺した「魂の研究記録」を脹相から託されていたり、五条から「宿儺の術式が刻まれる」と分析されていたりと、意味深な描写が数多く残されている。今後の戦闘シーンでそうした布石が回収されることを、期待も込めて見守っていきたい。
その一方で、もう1人の主人公・乙骨憂太もいまだに謎が多い。前日譚にあたる『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』にて、乙骨は特級過呪怨霊・祈本里香を失ったが、本編では「リカ」という謎の存在を使って戦っている。その正体は「外付けの術式と呪力の備蓄」と説明されていたが、これだけでは今ひとつピンとこない。
また模倣(コピー)の術式についても詳細は不明で、「死滅回游」で披露しかけた領域展開も不発で終わっていた。その真価が作中で発揮されるとすれば、最終決戦の場を置いてほかにはないだろう。