【ONE PIECE考察】シャンクスの行方は? 明かされたゴッドバレー事件の新事実に迫る

『ONE PIECE』シャンクスの行方は?

※本記事は本誌最新話の内容に触れる部分があります。

 『ONE PIECE』には、いくつかの重要とされる事件がある。そして本誌にて、ついにそのなかの1つの概要が明かされた。その事件が、作中時系列より38年前に起こった、ゴッドバレー事件だ。

 ロジャー、ガープ、ロックスを筆頭にゴッドバレーで激闘が繰り広げられたとされるこの事件。今回はゴッドバレー事件の新事実やシャンクスの存在、詳細についてワンピース研究家の神木健児氏に話を聞いた。

 「『ONE PIECE』本誌にて、ついにゴッドバレー事件の片鱗が明かされました。結末や事件の詳細は描かれなかったのですが、ゴッドバレーに天竜人がいた理由や何をしていたのかは判明しましたね。何よりも、天竜人は思った以上に悪であると感じました。彼らは3年に1度各地の島で資源を目的に、先住民を一掃する人間狩り大会を開いているようです。めちゃくちゃですし、本当に人を人と思わない所業です。作中には、抵抗する王を躊躇いなく切り捨てる描写もありました。そしてそこには景品として6つの宝箱があり、2つは『ニキュニキュの実』と『ウオウオの実』だと考えられます。ゴッドバレーにロジャーとロックスが来た理由は『海賊島の宝』がこの景品のなかに入っているからでしょうか。もしそうであれば、この宝の中身が物語上も非常に重要になると思います。2人が求めていると考えると、悪魔の実である可能性も高いでしょう。現在その重要性が示唆されつつある『ヒトヒトの実幻獣種モデルニカ』であっても不思議ではないですし、ロックスと重なる黒ひげが探し求めていた『ヤミヤミの実』である説も捨てきれません。ルフィと対比という意味では、やはり『ヤミヤミの実』にも隠された能力があるのかもしれませんね。また『神の騎士団』のなかには、羊の家にいた子供のような人物もいました。『神の騎士団』は相当強いようなので、もしかしたら彼らは生まれつきの天竜人ではなく、実力を買われた一般人だったのかもしれません」

 ゴッドバレー事件について語られれば、気になるのはシャンクスの存在だ。

 「一掃大会でガーリング聖が、『見ていろ子供達』と口にしています。広い意味で天竜人の子供を指している可能性もありますが、画からは自分の子供に言っているような印象を受けました。ファンの間ではガーリング聖とシャンクスは親子ではと言われており、五老星の発言や外見から考えてもほぼ間違いないでしょう。よく『シャンクス双子説』も語られますが、本当に兄弟がいる可能性が高まったと思います。シャンクスの年齢や故郷、五老星と対話していた事実から、彼がゴッドバレーにいたのは確定でしょう。しかしシャンクスは宝箱に入った状態でロジャーに拾われているので、そこで誰かに捨てられるんです。子供として本当に大切にされていたなら、そんなことにはなりませんよね。シャンクスが捨てられた1番最悪なパターンは、ジェルマのサンジのように兄弟のなかで落ちこぼれだった彼を、ガーリング聖が捨てたパターンです。もしそうだった場合、見つかった場所を考えると、ガーリング聖は自らの子供を一掃大会の景品にしたのかもしれません。また天竜人のなかには、ドフラミンゴの父であるドンキホーテ・ホーミング聖のように普通の幸せに気づく人物もいます。もしガーリング聖の妻がそういう人物だった場合、息子のシャンクスを宝箱に入れて逃がしてくれた可能性もありますよね」

 作中ではゴッドバレーにて何が起こっていたのかは判明したものの、全体の詳細は明かされなかった。事件は、どのような結末を迎えたのか。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「書評」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる