『ゴールデンカムイ』山﨑賢人、玉木宏、舘ひろし……実写化キャスト、原作ファンはどう思った?

『ゴールデンカムイ』実写化どう思う?

  2024年1月19日に実写映画の公開が決定した『ゴールデンカムイ』のキャストが話題を呼んでいる。『ゴールデンカムイ』の舞台は、明治末期の北海道。アイヌから強奪されたといわれる莫大な金塊を巡って、激しいサバイバルバトルが繰り広げられる。原作漫画は「週刊ヤングジャンプ」で2014年~2022年にかけて連載された。多くのファンから愛され、「マンガ大賞2016」で大賞を受賞するなど多くの称賛を受けている。

超豪華キャスト陣が揃った実写版映画『ゴールデンカムイ』

 主人公は日露戦争で武功を上げた元日本兵・杉元佐一。常人をはるかに上回る生存能力から「不死身の杉元」の異名を持つ。杉元はアイヌ民族から強奪された金塊の存在を知り、一攫千金を狙って動き出す。そんな時、ヒグマに襲われていた杉元の窮地を救ったのがアイヌの少女・アシリパ(※アシリパの「リ」は小文字が正式表記)だ。アシリパは金塊を奪った男に父親を殺害されており、父の仇を取りたいアシリパと金塊を狙う杉元は行動を共にすることに。

 しかし、杉元たち以外にも金塊を狙う人物がいた。1人は北海道征服をもくろむ、大日本帝国陸軍第七師団の鶴見篤四郎中尉。もう1人は戊辰戦争で戦死したと思われていた、新選組の「鬼の副長」こと土方歳三だ。

 今回発表されたキャストでは、主人公の杉元役を演じるのは山﨑賢人、アイヌの少女・アシリパ役を演じるのは山田杏奈。第七師団の鶴見中尉役には玉木宏、元新選組の土方役には舘ひろしが抜擢されている。

 さらに「脱獄王」の異名をもつ天才的脱獄犯の白石由竹役に矢本悠馬、大日本帝国陸軍第七師団上等兵で、凄腕スナイパー・尾形百之助役は眞栄田郷敦、第七師団軍曹で鶴見中尉の側近・月島基役を工藤阿須加、東北マタギの生まれの谷垣源次郎役を大谷亮平、元新選組で土方の朋友・永倉新八役を木場勝己が演じる。

キャスト発表に興奮の声が上がるも新鮮味が足りない?

 豪華俳優陣の発表が大きな話題となったが、その選出に賛否の声も上がっている。特に主役の杉元役に山﨑賢人を採用したことについて、「さすがに賢人くん出すぎじゃない?」「いつも似たり寄ったりのキャスティングで新鮮味がない」といった意見が。

  山﨑は『キングダム』をはじめ、『斉木楠雄のΨ難』『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』『今際の国のアリス』など実写化映画の筆頭格となっている。また鶴見中尉役の玉木宏は山﨑と同じく『キングダム2 遥かなる大地へ』にも出演しており、今年9月に公開された映画『沈黙の艦隊』では潜水艦艦長・深町洋を演じている。

  土方役の舘ひろしは『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』のキング・ブラッドレイ役を演じて大きな話題を呼んだことが。既に他の漫画実写映画に起用されている俳優陣も多いため、既視感があるのは否めない。

  一方でキャスティングに称賛の声も多く上がっている。山﨑は漫画を実写化しても違和感のない端正な顔立ちの上、ラブコメディからアクション映画まで幅広いジャンルのキャラクターを見事に演じ切る実力を持っている。漫画実写化での起用に引っ張りだことなっているのも納得だ。本作でも、多くの人を魅了するその演技力に期待が高まる。

  彼の起用に対しては「山﨑賢人は身体能力がずば抜けてる。アクションのある実写化で選ばれるのも納得」「実写化キャストでこれだけ批判の少ない俳優は珍しい」といった声が上がっている。また他のキャストの配役についても、「土方役の舘ひろしさんが大正解すぎる」「みんな原作キャラに寄せててクオリティハンパない」などの反応も聞かれた。

  原作の世界観をどう表現するかによって賛否の意見が生まれやすい実写化作品だが、今回は「イメージと違う」という批判の声はあまり目立っていない。俳優陣の実力も認められているため、実写版『ゴールデンカムイ』が良い作品になることを期待しよう。

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