【ライトノベル最新動向】ダンまち、よう実、転スラ、このすば……新刊続々! 10月の注目ライトノベル

10月の注目ライトノベル

 大森藤ノによる「ダンまち」シリーズの10周年を記念した連続刊行は1年を越えて13カ月目に突入。10月14日刊行の『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeリュー2』(GA文庫)は、ヘスティア・ファミリアとフレイヤ・ァミリアの戦争遊戯(ウォーゲーム)が始まろうとしている時に、リュー・リオンが何をしていたのかが綴られる。

 アストレア・ファミリアの一員だったリューが、大きな変化を見せた戦争遊戯(ウォーゲーム)に向けて決断したことや、その過程で起こったこと。それらを知って本編『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか18』(GA文庫)を改めて読み返すと、いろいろと思うところも浮かびそう。長大で濃厚な上に読み始めたら止まらなくなる第18巻の再読に、結構な時間を奪われることは覚悟したい。

 衣笠彰梧の「よう実」シリーズも、最新刊『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編10』(MF文庫J』が10月25日に登場。1年生編でも波乱が相次いだ3学期が始まることになっていて、最終学年に向けて綾小路清隆がAクラスでの卒業を目指すための動きが始まりそう。立ちふさがるのはやはりAクラスを率いる坂柳有栖か。展開に期待しか浮かばない。

 略称を持つシリーズなら、伏瀬の「転スラ」シリーズも10月30日に最新刊『転生したらスライムだった件 21』(GCノベルズ)が刊行。リムル消滅という事態を受けて混乱するジュラ・テンペスト連邦国に様々な勢力が手を伸ばす中、国を守るベニマルら危機に立ち向かう。11月1日には、伏瀬がBlu-rayのために書き下ろした短編を原作にした完全新作アニメ『転生したらスライムだった件 コリウスの夢』全3話が放送予定で、2024年春にはTVアニメ第4期放送もあって途切れなく盛り上がっていきそう。

 暁なつめ「このすば」シリーズからは、『この素晴らしい世界に祝福を! よりみち3回目!』(スニーカー文庫)が登場。カズマが過去をやり直して理想の異世界ライフを目指す「我にチートを!」を始めキャラクターたちが大暴れする短編が、全作新作書き下ろしとして収録されている。9月29日発売。

 「とある魔術の禁書目録(インデックス)」シリーズを軸に、さまざまなシリーズを毎月のように送り出している鎌池和馬が、さらなる新シリーズ『赤点魔女に異世界最強の個別指導を!』(電撃文庫)を10月6日に刊行。魔女を目指す者にとって登竜門となる召喚禁域魔法学校マレフィキウムへの入学を狙って、おちこぼれの魔女見習いヴィオシア・モデストラッキーが最強の家庭教師と受験勉強に励む、といった内容。受験勉強の極意を学べるか?

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