『薬屋のひとりごと』最新刊がラノベ週間ランキング1位に! 「転スラ」「ダンまち」最新刊も好調

『薬屋のひとりごと』ランキング1位に

 アニメ化が待たれているライトノベル作品の中でも、トップ級の期待を集めていた日向夏による「薬屋のひとりごと」シリーズが、いよいよアニメとなって登場。10月21日に初回の3話分が一挙放送という異例のスタートを切る。人気声優の悠木碧が主人公の猫猫を演じて、後宮で起こる事件に持ち前の薬学や医学の知識を生かして挑んでいくストーリーの面白さに虜となって、原作小説を手に取る人が一気に増えそうだ。

 そんな盛り上がりを先取りするように、楽天ブックスの週間ライトノベルランキング(9月4日~9月10日)で最新刊となる『薬屋のひとりごと14』(ヒーロー文庫)が1位を獲得。西都での騒動を乗り越えて、都に戻った猫猫と壬氏になかなか平穏は訪れず、新たな火種が幾つも起こって心配な先行きを予感させた前巻に続くとなると、大きな動きを期待できそうだ。

 こちらも2024年春に第3期のテレビアニメが放送となる伏瀬「転生したらスライムだった件」シリーズ。因縁の敵ともいえる魔王クレイマンを排除し、リムル自身が8人となった魔王のひとりとなった第2期に続く激動の第3期が今から待ち遠しい。その前に『転生したらスライムだった件 コリウスの夢』の全3話での展開も行われる予定。アニメの「転スラ」ファンには嬉しい状況が続きそう。

 原作小説の方は、シリーズの最新刊となる『転生したらスライムだった件21』(GCノベルズ)が10月30日の発売を前にランキングの2位にランクイン。リムル消滅の事態に混乱する魔国連邦にあって、生存を信じる幹部たちの懸命な戦いが繰り広げられる。8位には同じ新刊の『転生したらスライムだった件 21 描き下ろしアクリルスタンド付き特装版』(GCノベルズ)が入った。異世界転生もののトップランナーとしての地位は揺るぎそうもない。

 3位は大森藤ノによる「ダンジョンに出会いを 求めるのは間違っているだろうか」こと「ダンまち」シリーズの本編最新刊となる『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか19』(GA文庫)。【フレイヤ・ファミリア】を相手にした戦争遊戯(ウォーゲーム)に勝利した【ヘスティア・ファミリア】が、祝勝会をあげている酒場『豊穣の女主人』で意外な面々が給仕をさせられている状況にまず吹き出す。

 続いて主人公のベル・クラネルが、オラリオに到来した『学区』と呼ばれる一種の空飛ぶ学校に潜り込んでは、第一級冒険者の実力を隠して生徒の中の落ちこぼれ組と行動を共にし、冒険を繰り広げる展開にハラハラさせられる。登場人物では、オラリオのギルドでベルの担当を務めているエイナ・チュールの妹というニイナ・チュールに注目。優れた姉に抱くもつれた感情を、ベルがどうやって解きほぐしていくかを確かめよう。

 「ダンまち」シリーズは、5位に同じ最新刊のCD付き特装版がランクイン。11位にはスピンオフ作品のひとつで、【フレイヤ・ファミリア】との戦いの中でベルへの思いを告白したリュー・リオンが、戦争遊戯(ウォーゲーム)の直前にとった行動が描かれる『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeリュー2』(GA文庫)が入った。

 4位は十夜『悪役令嬢は溺愛ルートに入りました!?(6)』(SQEXノベルズ)。アラサー喪女から乙女ゲームの悪役令嬢ルチアーナに転生した主人公が、平穏に生きたいという意に反して攻略対象のイケメンたちから溺愛されてしまうという設定のシリーズで、最新刊では聖獣との契約をとりもったことで、エルネスト王太子からも関心を向けられてしまう。

 薄幸の女性と冷酷無慈悲な青年が出会い、惹かれ合っていく展開に心を奪われた人が多数出たTVアニメの人気を受けて、原作の顎木あくみ「わたしの幸せな結婚」シリーズも依然として高い人気を維持している。連続してのランキング1位こそ止まったものの、最新刊『わたしの幸せな結婚 七』(富士見L文庫)が6位に入り、16位に第5巻、17位に第6巻、19位に第4巻、26位に第2巻とシリーズが軒並みランキングに顔を出している。2024年3月とまだ少し先だが、『わたしの幸せな結婚 八 アニメBlu-ray付き同梱版』(富士見L文庫)の発売も決まっていて、テレビ未放映のエピソードを見たいファンが揃って買い求めそうだ。

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