「ABEMA」でブレイク、西澤由夏アナ 初フォトエッセイで見せた知られざる一面「どんな環境に置かれても夢は叶うことがある」

ABEMAアナでブレイク西澤由夏の素顔

  インターネットテレビ局「ABEMA」の人気アナウンサー・西澤由夏氏(30)が待望のフォトエッセイ『ABEMAアナウンサー西澤由夏です』 をワニブックスから刊行した。『チャンスの時間』『NewsBAR橋下』『ABEMAスポーツタイム』など、バラエティからニュースまで、幅広いジャンルで活躍する彼女が、自身の生い立ちや大切にしている価値観、仕事現場の裏話などを赤裸々に綴っている。また、デートシチュエーションのグラビアにも挑戦。普段の番組では見られない新たな一面まで披露した。そんな西澤氏に、フォトエッセイの執筆と撮影の背景について話を聞いた。(篠原諄也)

ーーこの本の企画はどのように始まりましたか。

西澤:昨年末に出版社からお話をいただいたんですが、担当編集の方が出演番組やYouTubeを見てくださっていて、お声がけくださいました。アナウンス室長から私に電話がかかってきた時、「え、嘘? 私が本を出せるの...?」ととてもびっくりして。ちょうど年末ということもあって、新年早々に執筆を始めないといけない状況だったのですが、同時に「次の目標が決まった!」とわくわくしました。

ーー刊行された今、執筆を振り返るといかがでしたか。

西澤:今年の2月から7月まで、5ヶ月ほどで執筆しました。エッセイの執筆は初めてでしたが、書いている最中はどんどん出来上がっていく嬉しさとわくわく感があったんです。でもすべて書き終えて読み返す段階になって、「読者の皆さんにどういう風に伝わるんだろう」と一気に不安が押し寄せてきて。「もしかしたら人によっては、私の意図と違うように感じるかもしれない」「言葉尻や言い回しはこっちの方が良いのかな」「この表現は嘘ではないんだけど、本当に自分が思っている気持ちに近いのかな」などと考えてしまいました。自問自答を繰り返しながら書き上げたのが大変な部分でしたね。

ーーエッセイ執筆の上で大事にしたことはありますか。

西澤:等身大の自分をありのまま書こうと思いました。これまでのおよそ30年の人生で、ずっと感じてきたけど話す機会がなかったことなどもあったので。一番最初に書いたのは、「心配性」のエッセイ。これが一番自分を表現していると思います。

 私は過去の出来事の中で、変なことを覚えているんですよね(笑)。例えば幼稚園生の時、仲の良い友達がお弁当にポケモンのカレーのルーを別添えで持ってきていたこと。また小学生の時は、家族と泊まった旅館で、タンスの下の空間に妹と一緒にすっぽり入ったことなど。「どうでもいい記憶」というエッセイではそうしたことも書いています。

ーー本の推敲に時間をかけられたのも、心配性だからなのかもしれないですね。他にそれを痛感するのはどんな時でしょう。

西澤:例えば、体がどこか少しでも痛いと、すぐ病院に診察に行きます。実は明日も代休をとって、人間ドックに行くんです。特に体調不良ではないんですけど、少しでも気になり出したらいてもたってもいられないタイプで。。家にいてもご飯を作ったわけでもないのに、ガスの火が消えているか気になって、寝る前や外出時に何度も確認しています。

ーーほんとに心配性ですね(笑)。病院で頻繁に検査をするのは、いいことかもしれないですね。

西澤:はい、そう思ってます。本でも書いたんですけど、なんだかんだ仕事でもプライベートでも、プラスに働いてることが多くて。仕事では心配性すぎて、準備を念入りにするので、それが時には本番で生きているかもしれません。

 プライベートでは寝る前に、翌朝のアラーム設定をするのに15分くらいかかるんです。布団に入ってから、最初にアラームをかけます。一回アラームのページを閉じて、改めて開いて設定できているかチェックという工程を何度も繰り返します。次は電源を切ってみて、アラームがきちんと設定できているかもう一度確認する。そして今度は音量チェックをして......ということをずっと繰り返してるんですよね。でもだからこそ寝坊はしたことがないので、プラスに働いてはいるんですけど......疲れることでもありますね。

ーー『チャンスの時間』でご一緒されているお笑い芸人・千鳥のお二人が帯文を書いていますね。お二人から本書についてのご感想は。

西澤:出版が決まってからは、番組収録のオープニングで毎回のように、愛のあるイジリを交えながら本を取り上げてくださって。序盤のエッセイで、私がつぶ貝が好きな理由を書いているんですけど、大悟さんからそんなこと「知らん!知らん!」って言われました(笑)。ノブさんからも帯文で「ティータイムはティーよりタイムにこだわるそうです。知らん!知らん!」という言葉をいただきました。ありがたいですね。

ーー写真の撮影はいかがでしたか。千葉で1泊2日で撮影したそうですが、印象深いエピソードはありましたか。

西澤:静止画の撮影は不慣れなんですが、偶然にも以前、番組の企画でフォトブックを作った際に撮ってくださったカメラマンさんが今回も担当してくださったので、等身大で臨むことができました。撮影ではポーズや角度などを誘導してくださって、素敵な写真を撮っていただきました。

 今回、浴衣の写真を撮りたいとオーダーさせていただいて。「浴衣だったらやっぱり花火だ!」となったんですね。5月下旬に、海辺で風が強く吹いている中で撮影しました。火をつける場所から撮影スポットまで距離があって、その間に消えちゃうので、時間との勝負だったんです。スタッフさんみんなで花火を持って消えないように運んで......と何度も繰り返していました。全員で協力して作り上げたページでしたし、夏を先取りしたみたいで楽しかったです。

 あと市原ぞうの国(国内最多のぞうが暮らす千葉の動物園)で撮影したんです。その中でクジャクが羽を開いた瞬間に、それと一体化したような写真を撮ろうという話になり。でも、全然開かなかったんですよ。唯一開くのは求愛した時らしいんですけど、私がいくら近づいても開かなくて、息を合わせるのが大変でした。図太く何度も「お願いします......!」と近寄っていったら、最終的にはうまく撮れました。これは思い出のショットです。

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