【漫画】「インドに行くと価値観が変わる」は本当か? 社会のギャップを描いた漫画に反響

――SNSに投稿する最初のきっかけは?

まの瀬:もともと物語が好きで小説を書いてネットに上げていたんです。でも、なかなか読まれなかったので、試しにマンガにして上げたら多くの人に読んでもらえたんです。その嬉しかった経験が漫画を投稿するようになった原点ですね。

――『インドに行って価値観が変わらなかった話』には約4万のいいねが集まっていますが、具体的な反響はありましたか。

まの瀬:リプライでは主人公に共感する感想もあれば、「ただ不器用なだけでは」という感想もあり様々でした。あとは実際にインドに言った方のリアルな感想を多くいただけたのは、読んでいて楽しかったです。

――物語の着想についても教えてください。

まの瀬:描いてから時間が経ってしまったので正確には覚えてないんですよ。でも自分自身の経験が混ざっているのは確かです。当時「インドに行って価値観が180度変わった」という話をどこかで聞いて「変わってたまるか!」と思ったこと、でも「昔の自分と比べたら価値観は変わったかもな」と感じたことを組み合わせて描いたと記憶しています。

――中盤から背景が黒くなる演出も効果的だと思いましたが、何か意識した部分があったのでしょうか?

まの瀬:恐らく狙って描いたと思います。他に意識したところは記憶にありませんね……(笑)。ただ本作を描いた頃、教員のいじめ問題や政治家の疑惑がニュースになっていて、「学校で習ったことって何だったんだろう?」と考えていました。

――本音と建て前、理想と現実のギャップで、オセロのように価値観が変わっていくというのはまさに日本社会だなと思いました。それについての問題提起も含んでいますか?

まの瀬:それもありました。学校で習うことと実際の社会のギャップですよね。社会に出ると現実に理想が侵食されていく感じがするので。

――エンディングのガネーシャのひと言は特にユニークな読後感をもたらします。

まの瀬:僕は基本的にギャグ漫画を書きたいと思っています。今回テーマのあるものを書いたので、最後の一言で笑ってもらえれば嬉しいですね。

――『この復讐にギャルはいらない』を含め、今後描きたいことや展望をお願い致します。

まの瀬:今は時間の余裕があまり無いので、とりあえず目の前の連載に全力を尽くしたいと思っています。

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