『ONE PIECE』の連載再開はなぜ抜群のタイミング? 二つの“象徴的な日”に挟まれた7月18日に注目

『ONE PIECE』連載再開はベストタイミング

 「週刊少年ジャンプ」での連載がついに“最終章”を迎え、熱い展開が続く『ONE PIECE』。作者·尾田栄一郎氏の目の治療のため、6月19日発売号から4週間の休載に入っており、連載再開は7月18日(火)発売号となる。

 首を長くして待っているファンにとっては、あと1週間の我慢というところだが、7月18日からの連載再開は、『ONE PIECE』という作品にとって極めていいタイミングだ。本来、月曜日発売の「ジャンプ」が18日の火曜日にずれ込んでいるのは、前日の17日が「海の日」で祝日のため。翌日から海洋冒険ファンタジーの『ONE PIECE』が再開される、というのが気が利いている。

 さらに、同じ週の土曜日=7月22日は、日本記念日協会が認定した「ONE PIECEの日」であり、東京ビッグサイト&オンラインで大型イベント「ワンピースデイ」(※7月21日、22日)が開催される。これに弾みをつける意味でも、連載再開は抜群のタイミングだ。

 「ワンピースの日」が7月22日なのは、『ONE PIECE』の連載がスタートした「週刊少年ジャンプ」1997年34号が発売された記念日だから。ちなみに、同様に発売日が記念日に認定されているジャンプ発の人気作には『北斗の拳』があり、「北斗の拳の日」は9月13日。連載が開始されたのは1983年だった。

 正式に記念日が制定されると、ファンにとっての楽しみが広がる。「ワンピースデイ」という大きなイベントもそうだが、「北斗の拳の日」が制定された2018年(作品誕生35周年)には、なんと『北斗の拳』の第一話48ページが“石板化”されている。「1万年後も伝承されるように」という、文明が滅んだ世界を舞台にした『北斗の拳』にちなんだもので、総重量およそ1トンという、文字どおりの“大型の企画”だった。

 その他、近いところだと8月19日が「ハイキュー!!の日」に認定されている。『ハイキュー!!』連載終了後も高い人気を誇るバレーボール漫画で、日付の由来はお気づきのとおり、「819(ハイキュー)」の語呂合わせ。2015年、テレビアニメの第2期がスタートするタイミングでPRを目的にしたものだが、今年もYouTubeで特別番組を配信するとアナウンスされている。

 同じくジャンプ作品からイレギュラーな記念日をピックアップしておくと、「29日の金曜日」が「キン肉マンの日」に認定されている。タイミングによっては1日もない年もあるが、2023年は9月29日、12月29日がそれにあたる。テレビアニメ40周年の今年、どんな企画が行われるか楽しみにしたい。

 いずれにしても、「記念日」のパワーでファンの熱気が高まり、お祭りムードになるのは楽しみなところ。来週は「海の日、連載再開、ONE PIECEの日」と盛り上がるしかない1週間になりそうだ。

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