【ONE PIECE考察】サボら革命軍の動向は世界の勢力図にどう影響する? 研究家が考察

【ONE PIECE考察】革命軍の動向

※本稿は『ONE PIECE』最新話のネタバレを含みます。

 「週刊少年ジャンプ」5月15日発売号に掲載された『ONE PIECE』1083話「あの日の真実」にて、アラバスタ王国のコブラ王を殺害したとのスクープ記事が報じられて以降、行方が描かれていなかったサボが登場。革命軍のメンバーに事件の真相を明かそうとする展開となった。

 麦わらの一味がエッグヘッドにて混戦の最中にある一方で、シャンクス、ガープ中将、コビー、黒ひげ、クロスギルドなど各勢力の動向が描かれてきた昨今の『ONE PIECE』。今回の革命軍の動向によって世界の勢力図はどうなるのか。ワンピース研究家の神木健児氏に見解を聞いた。

 「今回のエピソードで、サボ曰くコブラ王を殺害したという報道はやはり真実ではなかったことがわかりましたが、そうなると、どのようにしてこの状況になったのかが気になるところです。五老星のいるパンゲア城内の”権力の間”にコブラ王は向かったようですが、新聞報道の写真を見ると、コブラ王が倒れている床は”権力の間”と別の場所であることが確認できます。なぜ別の部屋にいるのでしょうか。もしかするとそこに大きな仕掛けがあるのかもしれません。サボがコブラ王を殺害したかのような構図は、偶然によるものなのか、それとも誰かに仕組まれたのかが、今後の焦点になるのではないでしょうか。世界政府による陰謀かもしれませんし、世界経済新聞社のモルガンズが世の中を踊らせようとしたのかもしれません」

 革命軍の動向が描かれたことで、世界の勢力図もより精緻に描かれることになりそうだ。

 「革命軍が世界政府を倒そうとして、各地で戦争をしていたことはすでにわかっていましたが、今話ではさらに具体的に革命軍の緻密な作戦が描かれています。サボはこの作戦で、天竜人の象徴の破壊による宣戦布告、奴隷たちの解放とくまの奪還、食料庫の破壊を目的とすると明言しており、革命軍がとても戦略的に動いていることが伺えました。一方で、コブラ王を暗殺したという報道に対するサボの反応は冷静で、革命という目的のためなら悪名も辞さない姿勢が垣間見えました。ルフィたちの冒険もおそらくこれから先の展開では世界政府と相対することになるでしょう。そういう意味ではサボたちと同じベクトルなので、いずれは共闘する可能性もありそうです」

 コビーらのSWORD、バギーらのクロスギルド、シャンクスらの赤髪海賊団、そして黒ひげ海賊団の動向も気になるところだ。

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