『ガンダム 水星の魔女』シビれる最終決戦へーー丁寧に描かれたスレッタとミオリネの再会シーンに納得

 というわけでついに戦闘準備が整い、クワイエット・ゼロへと突入する株式会社ガンダムチーム。先陣を切るのはもちろん、スレッタの乗るキャリバーンである。箒そのまんまなデザインのブースターと火砲を兼ねた武器で自在にデータストームの中を飛び回り、一撃必殺の火力でガンドノードを次々に屠る様は、まさに魔女である。こんなトンチでタイトルの意味を回収してくるとは……。

 スレッタによる第一撃が成功したところで、突入班であるミオリネたちも行動を開始。そこに突撃してきたのが、前回の予想通りシュバルゼッテに乗ったラウダ。ここまで特にモビルスーツ戦では強キャラ感がなかったラウダだが、学内の決闘オッズでは4位の実力者であり、強力なモビルスーツに乗ったとしたら相手がグエルでも結果は読めない。

 ということで、最終決戦のMS戦は期せずして姉妹と兄弟の対決が同時進行ということになった。このシンメトリカルな戦いの構図も、なかなかシビれる。前述のようにここ数話はどうも「お話を進めるためにキャラクターが動いてるな……」という感じが強かったが、ここにきて製作者の意図がしっかりと効果を発揮しているように思う。

 果たしてクワイエット・ゼロへの突入は、これ以上犠牲を出さずに成功させることができるのか。そしてスレッタはエリクトとプロスペラとを相手に落ち着いて対話ができるのか。黙って次回を待つしかない。

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