【漫画】周りの全員がタイムリープしていたらどんな状況になる? “オタサーの姫”が取り残されるSNS漫画がすごい
「このラストが読んだ人の心を一番振るわせられる」
――『オタサーの姫「以外」がタイムリープする話』制作の背景を教えてください。
太田:以前から「タイムリープしている人の近くにいる人の話を描いてみたいな」と思っていました。そこでいろいろ構想を練るなかで、「自分が姫ちゃんの立場だったら、タイムリープしている人が身近にいたら羨ましく思うだろうな」と本作が出来上がりました。数年前に取り組んだ作品なのですが、当時はコロナ禍の初期に通っていた大学がオンライン授業になり、時間があったので丁寧に描いたのを覚えています。
――登場人物は全員賑やかで楽しそうでしたね。
太田:ありがとうございます。男性キャラは「あんまりイケてない髪型にしたほうが記号としてわかりやすいかな?」と思い、そこを意識してデザインしました。姫は姫らしさを出すために、姫カット、二つ結び、インナーカラーなど、なるべくベタな要素を入れるようにしました。
――終始テンポ良く会話が進んでおり、そのテンポ感も相まって姫の寂しさがグサッと刺さるラストになっていました。テンポの良さを出すために意識していることは?
太田:わかりません! 上手くいく時は上手くいくし、行かない時は何回直しても上手くいきません!!! ただ、本作は結構上手く行ったほうだと思います!
――姫目線ではバッドエンド、部員目線ではハッピーエンドにも思えるような、モヤモヤ感が残るラストで驚きました。
太田:ラストについては最初からぼんやり決まっていました。「このラストが読んでくれた人の心を一番震わせられるかな」と思って描きました。
――最後に太田さんの今後の目標など教えてください!
太田:現在は小学館の漫画アプリ『サンデーうぇぶり』などで作品を描かせてもらっています。「これまで私の作品の中を楽しんでもらえる人に喜んでもらえる作品を制作できたらいいな」と思って日々制作に励んでいます。名前を見かけた時、気が向いたら読んでもらえると嬉しいです!