【漫画】あの人が“運命の人”だったのではーー誰にもあり得る記憶を呼び覚ますSNS漫画が心に刺さる
もしかしたら、あの人が「運命の人」だったかもしれないーーと、時おり振り返ってしまう思い出がある人は少なくないだろう。Twitter上で公開されたオリジナル漫画『運命の人』はそんな記憶を呼び起こしながら、思春期の万能感や焦燥感をリアルに追体験させてくれる良作だ。
県内有数の進学校に通う男子高生・織田は、クラスメイトの腹の探り合いに疲れていた。そんな窮屈で退屈な織田の学校生活に瑞々しい刺激を与えてくれるのが、隣の席の女子・佐伯。容姿端麗でよく学校を休むミステリアスな佐伯は、喋ると意外と気さくであることがわかり、徐々に仲を深める。そんな中、佐伯から将来の夢を聞かされた織田は酷く動揺することになり――。
本作を手掛けたのは、「就職したくない!」という気持ちに背中を押されて、大学3年生の春休みに出版社に読み切り漫画を持ち込んだことがキッカケでデビューを果たし、現在は漫画制作の日々を送っているという大越早苗さん(@_i_sne)。アーティスティックな空気感と、リアルな心理描写が際立つ本作を描いたきっかけなど、話を聞いた。(望月悠木)