「誌面上の短歌フェス」ラッパーに植物園のスタッフまで参加する「胎動短歌Collective vol.3」の面白さ

短歌文芸誌が「胎動短歌Collective」

 現在、大変な勢いで到来していると言われている短歌ブームの中、注目を集めている短歌文芸誌が「胎動短歌Collective」だ。

 胎動LABELでは、2017年に創刊号の「胎動短歌Collective」、2022年に「胎動短歌Collective vol.2」(24組が寄稿)を発売。「胎動短歌Collective vol.2」は即売会(文学フリマ東京35)にて販売開始直後から長蛇の列が発生し列が途切れぬまま約2時間でソールドアウト、書店でも取り扱いされ、メディアでは各種ラジオ、短歌誌、そのほか大型イベントにて取り上げられるなど、想像以上の広がりを見せた。

 今回「胎動短歌Collective vol.3」では歌人のみならず、詩人、俳人、ミュージシャン、ラッパー、ライター、書店員、植物園の中の人(!)まで、前号から10組増の全34組が参加し、ジャンルを超えた「紙面上の短歌フェス」として各参加者から短歌連作8首を寄稿。

 歌人として情熱大陸(毎日放送、2022年10月2日)に出演した木下龍也、歌人の枡野浩一、ラッパーのGOMESS、音楽活動を経て、現在は作家や詩人として活動する高橋久美子、詩集『詩の礫』のフランス語版が第1回「ニュンク・レビュー・ポエトリー賞」外国語部門に選ばれるなど、国際的にも評価が高い詩人の和合亮一、16歳で現代詩手帖賞を受賞、第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』で中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少で受賞した詩人の文月悠光、『モヤモヤの日々』(晶文社)、『平熱のまま、この世界に熱狂したい』(幻冬舎)などの著作で注目を集めるライターの宮崎智之、インディペンデントの書店シーンを牽引する東京・赤坂の書店「双子のライオン堂」の店主・竹田信弥など、多彩かつ豪華なメンバーが集結。

 短歌ブームが巻き起こっているなか、今、最も勢いのある短歌文芸誌の一つとして注目度は高く、今回も大きな話題になることが予想されている。今後は各書店などでの取り扱いも予定、ぜひオルタナティブな文学シーンの最前線である「文学フリマ」でゲットしてほしい。

■書籍詳細
「胎動短歌Collective vol.3」
【参加者(寄稿者)一覧】
青松輝
伊波真人
岡野大嗣
岡本真帆
荻原裕幸
カニエ・ナハ
金田冬一/おばけ
上篠翔
狐火
木下龍也
小坂井大輔
GOMESS
向坂くじら
鈴木晴香
高橋久美子
竹田信弥
千種創一
千葉聡
toron*
野口あや子
初谷むい
東直子
ひつじのあゆみ
平川綾真智
広瀬大志
文月悠光
フラワーしげる
堀田季何
枡野浩一
宮内元子
宮崎智之
村田活彦
和合亮一
ikoma
(50音順/敬称略)

【価格】1,800円(税抜き)
【発行日】2023.5.21
【表紙・デザイン】竹田信弥(双子のライオン堂)
【編集・お問い合わせ】ikoma (胎動LABEL)
胎動短歌会HP:https://taidoutanka.official.ec/

■「文学フリマ東京36」にて先行販売。

2023年5月21日(日) 時間 12:00〜17:00 (最終入場16:55)
入場料 無料
出店名胎動短歌会 / 胎動LABEL
ブース Z-47・48 (第一展示場)
会場 東京流通センター 第一展示場・第二展示場Fホール
HP  https://bunfree.net/event/tokyo36/

■胎動LABEL
「ジャンルの壁を越える」をテーマにしたイベントレーベル。
これまでに国内最大級の詩の野外フェス「ウエノ・ポエトリカン・ジャム5/6」、詩と本の野外フェス「POETRY BOOK JAM」、TBSラジオ主催「WORD WAVE」、東京都主催 隅田川怒涛「ことばの渡し」を企画。
また、いとうせいこう率いるダブポエトリーユニット「いとうせいこう is the poet」と共にイベント「Live Dub Jam」を開催するなど、様々なジャンルと共に言葉の表現を追求してきた。主宰のikomaは、渋谷のラジオ「渋谷のポエトリーラジオ」パーソナリティを務める。

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