『ガンダムZZ』は『機動戦士Vガンダム』の原型? “大人の傲慢さ”とそれに抗う不良少年たちの物語

『ガンダムZZ』第四話に見る“大人の傲慢さ”

 また、ファと接触した後でマシュマーが考えることもなかなかひどい。車椅子に乗ったカミーユや子供たちと一緒に去ったファに対して、マシュマーは内心で「下町に咲く一輪の花か」「乱れた社会が彼女を悲劇へと追い込んだのだ」「彼女には暗い未来しか見えていない」とずいぶん勝手なことを考えている。ちょっと車で事故りかけた少女に対して、「暗い未来しか見えていない」などという判断は普通はできないはず。これは憐れんでいるようで、実のところファを下に見ているマシュマーの考えが表現されているのだと思う。キザさと騎士道精神へのこだわりがコメディタッチで描写されるマシュマーだが、随所に見られる行動は傲慢そのものだ。

 そんな傲慢さに対するジュドーたちの意見は、一言で言えば「放っておいてくれ」であろう。そもそも大人の始めた戦争によって物資も金もなくなり、学校にも行けずジャンク屋をやることになっているのがジュドーたちである。それに加えて「教育を受けて戦力になれ」とマシュマーに言われては、勝手を言うのも大概にしろと言い返したくなっても不思議ではない。やはりこの作品は、大人の傲慢さに対して次世代の不良少年たちが抗う物語なのだ。

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