オードリー若林や人気芸人が絶賛する漫画『アイシールド21』 理由は「お笑い」に通ずる名言の数々

オードリー若林が絶賛する漫画

 『アイシールド21』は「週刊少年ジャンプ」で2002~2009年まで連載していた人気アメフト漫画だ。気弱な性格だった主人公の小早川瀬那(以下、セナ)が、パシリによって鍛えられた脚力を見初められて“泥門デビルバッツ”に入部。仲間たちとともに成長していく姿が描かれている。また登場キャラの名言が印象深い漫画でもあり、その言葉は数多くの芸能人たちにも影響を与えるほど。今回は『アイシールド21』の心に刺さる言葉を紹介していこう。

オードリー・若林が推す名言

 同作の名言として有名なのが、セナの「強くなるんだ 嘘がホントになるように」や、雪光学の「無理だとか向いてないとか 結局何もしなかった」「何もしなかったから 何もできなかった…!!」など。お笑いコンビ・オードリーの若林正恭はアメフト部の主将である蛭魔妖一(以下、ヒル魔)の名言に心を打たれたと語っている。

 若林は出演するテレビやラジオで幾度となくヒル魔の言葉を取り上げ、名ゼリフだと絶賛している。例えば、「ないもんねだりしてるほどヒマじゃねえ あるもんで最強の闘い方探ってくんだよ 一生な」という言葉。これは泥門デビルバッツが強敵アメリカと戦った際にヒル魔が放った一言だ。

 若林は“あるもんで最強の闘い方探ってく”という名言は「お笑いにも言えますよね」とコメント。相方の春日俊彰に向かって「体、あるものだけでアフリカで勝負してるじゃないですか」と話を拡げる。

 春日は自身のギャグ“トゥース”が日本でウケなくなってきた頃に、番組企画でアフリカの部族が住む村に滞在。子供に向けて全力で“トゥース”を披露しバカ受けしたことで、再び自信が持てるようになったという。武蔵厳の「格下のお前にはお前の闘い方があるだろ…!」という言葉もこれに通じるものがあるかもしれない。

「小市民達はいつも挑戦者を笑う」のソースは野茂英雄?

 もう1つ、ヒル魔の名言としてよく挙げられるのが「小市民達はいつも挑戦者を笑う」という言葉。この名言について、ネット上では「野茂英雄の発言」と言われている。野茂英雄がメジャーリーグに挑戦する際、周りから「無謀だ」と叩かれたときに語った言葉だという。強豪チーム太陽スフィンクスや、アメリカに試合を挑んだ泥門デビルバッツの面々にピッタリの言葉ではないだろうか。

 ほかにも『アイシールド21』を愛読していた芸能人として、四千頭身・後藤拓実の名も挙げられる。以前、朝の情報番組「スッキリ」でイチオシの漫画として『アイシールド21』を紹介。するとその日のうちにTwitterで『アイシールド21』がトレンド入りを果たした。ネットではトレンド入りの直後にやはり作中の名言で盛り上がっていたようだ。またドラマや映画で大活躍している俳優・菅田将暉も『アイシールド21』の大ファン。高校のときアメフト部に入部したキッカケは愛読していた同作だったというから驚きだ。

 『アイシールド21』ではいわゆる“オールマイティキャラ”は少ないといえる。例えば主人公のセナは足が速いけれど引っ込み思案の性格だし、雪光学は頭脳明晰だが基礎体力がない。そんな彼等が自身の弱さに向き合い、悩み抜いた末に生まれた言葉だからこそ胸を打たれるのだろう。そしてその名言は私たちに「今のままの自分でいいのか?」と強く問いかけてくる。

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