『東京卍リベンジャーズ』公式の“ロス”対策に余念なし スピンオフ、コラボ企画にアニメ・映画と楽しみ続々

『東リベ』ロス対策に余念なし

 人気漫画『東京卍リベンジャーズ』が11月16日、「週刊少年マガジン」での連載を終えた。社会現象と言っていいムーブメントを巻き起こしてきた作品だけに、“東リベロス”を感じているファンも多いだろう。

 そのことを象徴するように、連載終了の翌日、11月17日に発売されたスピンオフ作品『東京卍リベンジャーズ ~場地圭介からの手紙~』の第1巻は、即日重版がかかり、累計20万部を突破。また『東京卍リベンジャーズ』本編は、連載終了後初めての週末(19日)、既刊のコミックス(1~29巻)の売り上げが、前週比で平均240%となり、マンガアプリ「マガポケ」内の最新話PVは、本編終了告知前の12倍に上ったと発表されている。「マガポケ」は事前に行ったサーバ増強の対策を上回るほどのアクセスで、一時つながりづらくなったという。

 上記の『場地圭介からの手紙』は和久井健の完全監修による作品で、『東リベ』の正統なサイドストーリーとして読むことができ、パロディが効いた『東大リベンジャーズ』は、本編の名シーンを別角度から味わうことができる作品だ。このようにスピンオフ作品が快調に走っており、かつ「週刊少年マガジン」本誌では東卍(トーマン)創設メンバーの過去を描く番外編が8週連続掲載される(※最新号となる11月22日発売号は2週目)。こちらはテレビアニメBD&DVD特典の“幻の読み切り”で、未読のファンも多いはず。このように、公式の“東リベロス対策”に余念がない。

 各方面で話題になってきたコラボレーション企画も、まだまだ続きそうだ。近いものでは、12月1日~2023年1月12日まで、東京メトロが「東阪リベンジャーズ 東京メトロデジタルラリー」を開催。また、名古屋市を中心に全国展開している油そばの専門店・歌志軒(かじけん)も、創業12周年を記念して、12月1日~21日の期間、全国の店舗と公式通販サイトにて、スタンプラリー&オリジナルコラボグッズを展開する。

 そうこうしているうちに、年明けの2023年1月からは、アニメの第2期「聖夜決戦編」がスタート。これに先立って、2022年12月24日にパシフィコ横浜にて、アニメ本編の先行上映&キャストトークという豪華イベント「『東京リベンジャーズ』聖夜決戦編放送直前威弁斗~こんな日に何やってんだよオマエら~」の開催も決定しており、年内~年明けにかけてはアニメの話題で盛り上がりそうだ。

 さらに、ゴールデンウィークには、実写映画第二弾となる「血のハロウィン編」の前編、夏には後編が公開予定。また11月ごろには、六本木で大規模展覧会を開催するという告知も行われており、合わせてタイトル未定の特別編が公開されるという。

 このように、ファンの“東リベロス"は束の間のものになりそうな気配だ。あらたなスピンオフや続編の登場にも期待しつつ、矢継ぎ早に打ち出されていく企画を楽しみながら、2023年も本作とともに過ごしたい。

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