『孤独のグルメ』久住昌之 事前情報なしでどうやって飲食店を選ぶのか? 最新エッセイ集にヒントがたくさん
10月7日から、新シーズンの放送がスタートする大人気ドラマシリーズ『孤独のグルメ』。その原作者・久住昌之が、最新刊『勝負の店』(光文社)を、9月22日(木)に刊行する。本書は、旅先や散歩中に見かけた飲食店で、著者が飲み食いした体験をまとめたエッセイ集だ。
【写真】事前情報一切なし!どこで判断するの? チャレンジしたくなる飲食店
見知らぬ飲食店で逡巡しながら食を楽しむ著者の姿は、"井之頭五郎"そのもの。ドラマや漫画のネタはこのようにして生まれていたのか、と想像しながら読んでほしい一冊となっている。
「事前に調べることはなく、店の前でスマホによる店名検索もしないので『この店は、おいしいのか、そうでもないのか』の判断は、難しい。でも、難しい店ほど、当たればワンアンドオンリーのおいしさと、ドラマがある。外れたら悲惨。マズイ、高い、感じ悪い……かもしれない。この歳になると、一食失敗したらダメージが大きいんです。だから毎回真剣勝負。入る前に店をよーく見て、想像力をたぎらせる。その上で『入るか、やめておくか』決断する。失敗を恐れず、戦いを挑むんです。ボクは、若い頃から、話を『作っ』たり『盛っ』たりが苦手。全部本当の話です」(「はじめに」より抜粋)
著者プロフィール
久住 昌之(くすみ まさゆき)
1958年、東京都生まれ。1981年、原作を担当し「泉昌之」名義でマンガ家デビュー(作画は和泉晴紀)。その後数多くの作品を発表。近年では人気ドラマにもなった『孤独のグルメ』『花のズボラ飯』『食の軍師』などの原作を手がける。さらにエッセイスト、ミュージシャン、切り絵師など幅広いジャンルで活躍している。
書籍概要
『勝負の店』
著者:久住昌之
発行:光文社
発売日:2022年9月22日(木)
価格:1650円(税込)
判型:四六ソフトカバー