ピエール瀧「俺の本棚で初版本がむせび泣く」 久住昌之デビュー40周年記念『かっこいいスキヤキ』新装版誕生
国民的グルメ漫画『孤独のグルメ』、『花のズボラ飯』などの原作者である久住昌之。デビュー40周年の記念企画として、作画・和泉晴紀(『食の軍師』『ダンドリくん』など)による漫画ユニット・泉昌之名義で、1983年に発表した『かっこいいスキヤキ』が、新装版として9月20日に扶桑社より発売される事が決まった。新装版には、デビュー作「夜行」をセルフオマージュした完全新作「夜港」が24ページ収録される。
トレンチコート姿の男が夜汽車で弁当を食う順番にひたすら悩むーーただそれだけの物語を劇画調で表現したデビュー作「夜行」は、そのバカバカしさとシリアスな絵柄のギャップで漫画界に大きな衝撃を与え、後に大杉漣主演でドラマ化もされた伝説的作品。今回、新装版刊行にあたって描き下ろした新作「夜港」は、トレンチコート姿の男が港町でただただ飲み屋を探すだけーー。40年経ってもまったくかわらない、泉昌之の卑小で遠大なる物語を堪能することができる。
発売中の『週刊SPA!』9月8・15日合併号では、完全新作「夜港」の一部が公開されている。
また、帯推薦文は、電気グルーヴのピエール瀧が担当している。
ピエール瀧(電気グルーヴ)コメント
「『孤独のグルメ』も『花のズボラ飯』もココから始まった!
分析暴走一人称漫画の原点!そしてなんとまさかの新作も収録!!
俺の本棚で初版本がむせび泣く」ーー-ーピエール瀧(電気グルーヴ)
■原作:久住昌之プロフィール
58年、東京都三鷹市生まれ。8年、泉晴紀とのコンビ「泉昌之」として漫画 誌『ガロ』でデビュー。以後、旺盛な漫画執筆・原作、デザイナー、ミュージシャンとしての活動を続ける。主な作品に『かっこいいスキヤキ』(泉昌之 名義、扶桑社文庫)、『孤独のグルメ』(作画・谷口ジロー、扶桑社刊)、 『花のズボラ飯』(作画・水沢悦子、秋田書店刊)、『食の軍師』(泉昌之 名義、日本文芸社刊)ほか、著書多数。
■作画:和泉晴紀プロフィール
55年、石川県生まれ。美學校の同期生、久住昌之とコンビを組み、「泉昌之」として『ガロ』誌に漫画を持ち込み、漫画家デビュー。久住昌之とのコ ビ作品として『ダンドリくん』『豪快さんだッ! 』『食の軍師』などがあるほか、和泉晴紀名義でも『インテリやくざ文さん』(鉄人文庫)、『ワルキューレ』(作画担当、原作・土屋ガロン、ビームコミックス)などを発表し、活躍を続ける。
■書籍情報
『かっこいいスキヤキ 新装版』
発売日:9月20日
著者:泉昌之
予価:本体1,400円+税
予約サイト(amazon):https://amzn.to/2YQlkNS