【漫画】再現メシ 秋の旬の代表格サンマ 手軽な料理を厳選紹介 缶詰で作るコスパレシピも

「天高く馬肥ゆる秋」という言葉がある。これは秋には空が澄むなどして気候が良いため食欲が増し、馬が肥えてしまうという意味だ。

 秋は農作物の収穫があるだけに、美味しい食材も多い。なかでも秋の代表格といわれるのが、サンマである。9月中旬から10月中旬までが「旬」といわれ、脂の乗ったサンマが市場に出回る。

 しかしながら近年不漁が続き、2022年7月15日の豊洲市場における初サンマの入荷は10匹だったというニュースが話題となっていた。それに伴ってサンマの価格は上昇。入荷卸値は1キロ12万円、1匹当たり1万3200円になるという。

 もはや大衆魚ではなく高級魚の仲間入りとなってしまった様相だが、まだまだ大衆魚であった頃のサンマは、漫画のなかでさまざまな工夫を凝らしたものが登場してきた。缶詰での料理など手軽にできるサンマ料理もあるので、その一部を紹介していこう。

サンマのガーリック焼き『きのう何食べた』

 よしながふみ原作の料理漫画『きのう何食べた?』。弁護士・筧史朗と美容師・矢吹賢二の生活を、食を中心に描いた作品である。

 そのなかに登場したサンマ料理が「サンマのガーリック焼き」。史朗が作った料理で、フライパンにガーリックを敷き、サンマの頭としっぽを切り落として筒切りにしてワタを取り出し、焼いたもの。

 非常に手軽で、調理器具も最低限で済ますことができるアイディア料理だが、サンマにガーリックを混ぜて焼くという発想に「ありそうでなかった」と感嘆した読者もいたと聞く。

 この料理を再現したYouTubeで再現したユーザーも。サンマとガーリックの相性は、かなり良いものがあったようだ。

サンマ飯(まんま) 『クッキングパパ』

 『クッキングパパ』で、荒岩一味が作った豪快な料理が「サンマの飯(まんま)」だ。

 名前はおそらく、明石家さんまが長年担当したトーク番組『さんまのまんま』と引っ掛けているものとみられる。

 作り方はサンマをそのまま塩焼きにしたあと、のりとご飯を用意し、その上に焼いたサンマを乗せて巻く。それを一口大に切って完成。のり巻きにサンマの顔と尻尾が突き刺さっている様子が特徴的で、大根おろしを塗って食べる。ご飯、サンマ、大根おろしのハーモーニーが絶品だ。

 笑いと味の工夫がたまらないクッキングパパの「サンマの飯」。ネット上でも再現され、レシピを掲載するサイトも。秋の夜長に時間をかけて作ってみるのも、悪くないかも。

サンマの炊き込みご飯おじや風 食戟のソーマ

 『食戟のソーマ』で、幸平創真が作ったサンマ飯が「サンマの炊き込みご飯おじや風」だ。まずぬかにサンマをつけて、「ぬかサンマ」を作る。これが旨味を引き出し、栄養価もアップさせる。

 ぬかサンマを焼いたあと、炊飯用の土鍋に水を入れ、醤油、みりん、酒などで味をつけ、米を入れて加熱。さらに生姜、カリカリ梅、シソ、最後に切ったサンマ、しめじなどを入れ、グツグツと煮込み、完成だ。

 秋の味覚であるサンマとしめじが目を引く「サンマの炊き込みご飯おじや風」を連載されていた『週刊少年ジャンプ』の公式YouTubeチャンネル「ジャンプチャンネル」が再現に挑戦。プロの料理人が作り、実食していた。

サンマの蒲焼缶炊き込みご飯 『ごほうびごはん』

 こもとも子原作の料理を取り扱った漫画、『ごほうびごはん』。そのなかで登場したのが「さんまの蒲焼き缶炊き込みご飯」だ。

 これはご飯を炊く際にサンマの蒲焼き缶からタレだけを抽出し、入れておく。その後、にんじんやしめじなどの具、最後に缶詰のサンマの蒲焼を入れて炊き込みご飯を作るものである。

 サンマの蒲焼きと炊き込みご飯を一緒にして味わうという発想は多くの人に称賛され、多くのYouTuberが再現をしている。

 ただ焼いて食べるだけでも美味しいサンマだが、工夫を凝らすことで、また違った味わいを体感できるかも。紹介した料理を、ぜひ試してほしい。

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