【グルメ本】ワンピースのサンジ、侠飯、食戟のソーマ、著名人まで……蕎麦が食べたくなる絶品本

ワンピース、食戟のソーマ美味しい蕎麦漫画

 暑い夏に食べたくなる料理のひとつに、蕎麦がある。蕎麦の歴史は古く諸説あるが、特に江戸時代には大名から町人まで多くの人が好んで食べていた。

 蕎麦には多くのスタイルがあり、二八や十割、田舎蕎麦やひきぐるみ、蕎麦の白い実だけを使ったものなど、さまざまだ。

 蕎麦を愛好する著名人も多くいるがその中でも、「このまま君だけを奪い去りたい」のヒット曲でも知られる人気バンド・DEENのボーカルである池森秀一は、大の蕎麦好きとしても知られている。

 ほぼ毎日蕎麦を食べているという偏愛ぶりで、テレビ番組「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)でも取り上げられ話題となっていた。『DEEN池森秀一の365日そば三昧』(ぴあ刊)は、蕎麦ライフを送りたい人にとって、おすすめの一冊である。

『DEEN池森秀一の365日そば三昧』(ぴあ刊)

 蕎麦は楽しみ方も多くあり、蕎麦前と言って蕎麦を食べる前にお酒とつまみを食べ、シメに蕎麦を食べるスタイルも好まれているし、冬場になると鴨鍋のシメに蕎麦を入れて食べることもある。1年中趣向を凝らした蕎麦があり、日本人に長く愛されてきた蕎麦は、漫画でもさまざまなものが登場している。

『ワンピース』のサン五郎の十八そば 

 ワノ国に潜入したサンジは「サン五郎」に名前を変え、そば屋の主人として諜報活動をする。

 そんな蕎麦屋で彼が作り、大人気となったのが「十八そば」だった。

 二八そばとはそば粉を8に対しつなぎの小麦粉を2の割合で打った蕎麦で、そのルーツは諸説あるが、江戸時代に物価統制でそばが十六文と決められていたことから、「2x8=16」という語呂合わせだったともいわれる。

 サンジは「サン五郎」と「二八そば」をかけて、3+5+2+8で「十八そば」を完成させて売り出し、大行列のできる人気店を作り上げていた。

『侠飯』の冷やしレモンそば

 漫画『侠飯』で、ポリスメンが作ったオリジナルのそばが、冷やしレモンそばだ。その名の通り、そばの上にレモンを乗せて一緒に食べるという至ってシンプルなそばである。

 そばとレモンという組み合わせは独特な酸味があり、食べた人からは「癖になる」という声も。唐揚げにレモンをかけるような感覚で、そばを楽しむことができるかも。その味は、自分で確認してみるしかない。

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