Mr.都市伝説 関暁夫が暴く危険なドキュメント「『裏都市伝説』に関しては、ガチ」

関暁夫の裏都市伝説インタビュー

 「信じるか信じないかはあなた次第です」。このフレーズと共に都市伝説ブームを牽引し続け、はや20年。Mr.都市伝説こと関暁夫が、新たな領域へと踏み込んだ。縦型ショートドラマアプリ「タテドラ」で配信され、大きな話題を呼んでいる『裏都市伝説』がついに書籍化。

 2月10日発売の『Mr.都市伝説 関暁夫の裏都市伝説』(竹書房)は、単なる噂話のまとめではない。「芸能界の闇」「ドラマより恐ろしい地面師の世界」「スパイ活動から見る日本の闇」を軸に、タブー視されるテーマについて、それぞれの世界を生き抜いた“当事者”たちが実名や顔出しで証言する、危険なドキュメントである。なぜ今、あえてこの「闇」を暴くのか。関暁夫が、崩壊しつつある日本社会へ痛烈な警鐘を放つ。

記者が命がけで触れたタブーと2009年の分岐点

関暁夫『Mr.都市伝説 関暁夫の裏都市伝説』(竹書房)

――今回は、都市伝説ではなく、“裏都市伝説”です。

関暁夫(以下、関):都市伝説って「まことしやか」な話から始まる。最初は本当の話でも、人に語られるがゆえに全く嘘のように聞こえたりもするし、その逆もあります。最初は全く嘘の話も人に語られるがゆえに、まるで真実のように聞こえていってしまう。この両極の性質をしっかりと捉えた上で、何が正しいのか、いま己の目でちゃんと確かめていかなければならないと思っています。僕は20年以上、都市伝説をやってきたけど、ヤクザと宗教と芸能界というのは、実は触れないようにしてきました。“裏都市伝説”ではこれらに触れてるわけですけど、「火のないところから煙は立ちません」。

――本書では「芸能界」「地面師」「スパイ」を取り上げています。最初は「芸能界の闇」です。

関:多くの人に触れてもらいたいっていう中で、やっぱり芸能界ってのはキャッチーですよね。でも正直、「タテドラ」では配信できていたんだけど、文字に残すということで、本来は載せたかったけど残念ながらカットされたものもありました。この本を手にして、改めて「タテドラ」をチェックしてもらえたら、どこがカットされたのか分かるかもね。

――いきなりそんな裏事情があるんですね。

関:実名で登場してくれた方々もいらっしゃいます。ジャーナリズム精神を持ってるがゆえに、特に触れてはいけないネタに踏み込んで実際に拉致された記者の片岡亮さんもそう。奇跡的に生き延びたから今こうして話ができているっていうね。なぜそういった話を公にできるようになったのかというと、2009年に施行された暴力団排除条例【※】が大きいです。

※暴力団排除条例:
暴力団を自治体の事務・事業や住民・事業者の経済取引や事業活動から排除することについて規定した条例を指す。2009年に佐賀県より施行され、東京都では2011年より施行された。

関:この大きな分岐点があって、社会が変わってきました。だけど結果として、それによって世の中が平和になったのかと言うと、そうでもない。悪として色々なものが存在しますが、必要悪もあります。裏側の見えない秩序が崩れた分、今じゃ国そのものが崩壊してきていると感じてます。

リーマン・ショックを引き起こした男と、捕まらない「白バイ」

関暁夫氏

――「地面師」【※】のパートでは、元山一証券マンの齋藤栄功氏が登場します。なんとリーマン・ショックの引き金を引いたとされる人物だとか。

※地面師:
不動産詐欺師の一種で、土地や建物の所有者に成りすまし、取引を行う犯罪者のことを指す。Netflixで配信中の『地面師たち』大根仁監督・脚本による実写ドラマは大きく話題となった。

関:歴史的な「リーマン・ショック」【※】の引き金を引いた張本人ですね。

※リーマン・ショック:
2008年9月15日にアメリカの大手投資銀行「リーマン・ブラザーズ」が連邦破産法第11条の適用を申請し、経営破綻したことを引き金に、世界的に拡大した金融危機。

関:その人が番組にも出てくれて、色々と裏側を話してくれました。注目してもらいたいのは、詐欺行為に加担した人物で、“白バイさん”と呼ばれる人がいるんですが、その人は捕まっていないということ。なんで捕まらないのかというのが、この国の闇。

――“白バイさん”も防犯カメラに映っていたんですよね?

関:それなのに捕まらない。おかしいですよね? じゃあその“白バイさん”というのは、何者なのか? それを考えると、そこにどんな闇があるのか、大人だったら分りますよね。みんなが信用している日本は、もう本当にないんです。戦前の日本人に対してはリスペクトできます。だけどこの戦後の今の日本人に対しては、省庁から何から、国会から何から、全部信用してはいけません。全てが既得権益。狂ってます、本当に。

元自衛官が語る“ヒューミント”の脅威

――元公安の本郷矢吹氏や、元防衛省諜報機関の吉永ケンジ氏の生々しいエピソードもすごいです。

関:この本を通しても、配信でも言ってますが、日本には「スパイ防止法」がない。そんな国ってほかにないですからね。そのスパイ防止法を作らせないようにしてるのが、一部の政治家……、って、昔はここで“一部の政治家”って言っていましたが、今は8割以上の政治家とメディアですよ。国防を考えるうえで、配信や本では人間を通して情報を抜き取る「ヒューミント」【※】の話なんかも専門家にしていただいています。

※ヒューミント:
政府や企業の情報を人を通じて盗む手法のことを指す。

関:インターネットを開けば、出ている情報かもしれませんが、配信当時は「ヒューミント」なんて、みんな知らなかった。

――台湾有事などの地政学的なリスクについても触れられています。

関:何ゆえに台湾有事【※】が起きているのか。

※台湾有事:
昨年、高市早苗首相が国会答弁で、台湾有事が存立危機事態になり得るという答弁を行った。中国政府が台湾に対して武力を行使すれば、それは日本にとっての存立危機事態であるという発言。

関:台湾有事を起こすきっかけ作りは、先に中国側がやっていたんです。それを日本政府は知っていた。なのになぜ伝えることができなかったのか、解決することができなかったのか。国土交通省に某政党が入っていたからです。中国の空母が日本の排他的経済水域(EEZ)に入り込んで軍事演習を行ったことの目的や本当の危険性についても、読んでもらえればよくわかります。『裏都市伝説』は、「嘘か本当かわからないけど」ではなく、「こんな裏話を知ってます。どうやらガチですよ」って話です。

アナログな行動だけが真実を見極める。「スマホを捨てて、武道館へ来い」

――2026年も2月ですが、関さんは常々2026年を重要視してきました。

関:『やりすぎ都市伝説』のほうでは、「ニューワールドオーダー」【※】の話をずっとしてきましたが、2026年からは新しい新世界秩序が開いています。

※ニューワールドオーダー:
13周期でやってくる時代の転換期の新しい世界秩序のこと。「やりすぎ都市伝説」ではおなじみのキーワード。

関:で、実際、年が明けるやいなやアメリカがベネズエラにミサイル攻撃をおこない、それが正当化されています。

――そこにもメディアによるコントロールは関係ありますか?

関:インターネット上の全てが情報コントロールされてると言っていいかと。だからアメリカ万歳な感じになってきてます。でも、そんなわけないですよね。ひとつ聞きますが、正義の反対って何だと思いますか?

――……悪、でしょうか?

関:みんな「正義の反対は悪」だと思ってますよね。それこそが狂った教育の末路なんです。勝手に一神教の考え方を植えつけてます。本当の答えは「正義の反対は、もう1つの正義」。決して悪じゃないんです。だから、ひとりひとりがどうすべきかを考えなきゃいけないんです。新しい着眼、開眼。目を開いた上で全ての情報をちゃんと読み取る必要があります。

――情報コントロールのお話がでましたが、関さんは、デジタルデバイスやSNSでの情報収集が当たり前になっていることへの警鐘も鳴らされています。

関:スマートフォンやタブレットといったデバイスが普及し、アプリケーションを通してさまざまなサービスが物心ついた時から当たり前にある時代です。2010年からのアルファ世代【※】の子たちに、全部のしわ寄せを渡しちゃっていいんでしょうか?

※アルファ世代:
2010~24年ごろに誕生した世代を指す。生まれながらに人工知能(AI)、SNSとともに育ち、世代人口は世界で約20億人に達する。

関:デバイスが普及し、より便利になったことで、親は子どもが泣いた瞬間にデバイスを渡すようになりました。2024年、アルファ世代が中学2年生になったとき、何が起きましたか? 主要7か国の10代の死因で、自殺が1位なのは日本だけです。過去と比べても、自殺が最多になった。「これでも見ておいて」ってデバイスを渡して育てた結果です。そんな環境で育った子供たちも、もう16歳になる。国は、子供たちの教育や救うための予算をちゃんと投入せずに、外国人には好き勝手にお金をバラまく──。

――八方ふさがりになってきていますが、この混沌とした時代を生き抜くには。

関:いっぽうでそのデバイスを持つことで、世界に情報を発信できるようにもなりました。自分自身がテレビ局であり、タレントになれるわけです。自分たちでメディアを作れる時代なんです。そういったメディアを使って、何が正しいのかに気づいた人たち同士で、新しいムーブメントを作らなきゃいけないと思ってます。“裏”だと思っていることほど、“表”でもある。映像だって文章だって、作られている可能性がある。だから何かを確かめたければアナログ──画面を通じてではなく実際の現場に来て、自分の目や耳や手足で確かめるしかない。本当の声を実際に聞きに来てください。これを読んでるみなさん、僕は本気で2月21日、日本武道館であなたを待っています。

■書誌情報
『Mr.都市伝説 関暁夫の裏都市伝説』
著者:関暁夫
価格:1,760円
発売日:2026年2月10日
出版社:竹書房

■イベント情報
Mr.都市伝説 関暁夫ライブ in 日本武道館 2026
公演日時:2026年2月21日(土)
第1部「世界情勢とニューワールドオーダー」
開場 12:00 / 開演 13:00
第2部「宇宙、そして未来へ」
開場 17:00 / 開演 18:00
会場:日本武道館
出演者:Mr.都市伝説 関暁夫 他

配信チケット:
第1部  :3,300円(税込)
第2部  :3,300円(税込)
セット券:5,500円(税込)
イベント詳細(テレビ東京):https://www.tv-tokyo.co.jp/sekiakio/
チケット情報(チケットぴあ):https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2560605

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