年末ミステリランキング1位『自由研究には向かない殺人』待望の続編が刊行

『優等生は探偵に向かない』刊行

 年末ミステリランキング1位となった『自由研究には向かない殺人』(ホリー・ジャクソン 著)の待望の続編が東京創元社より刊行された。題して『優等生は探偵に向かない』。刊行前から話題を呼び、 読者・書店員から熱いコメントが寄せられている。

 前作『自由研究には向かない殺人』はミステリランキングの上位を席巻した。傑作ミステリシリーズの最新作だ。

*第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 海外篇
*第2位『このミステリーがすごい! 2022年版』海外編
*第2位〈週刊文春〉2021ミステリーベスト10 海外部門
*第2位『2022本格ミステリ・ベスト10』海外篇

 前作『自由研究には向かない殺人』は、女子高校生のピップが、自分の住む町でかつて起きた17歳の少女の失踪事件を自由研究として調べ始める。SNSを使った情報収集、関係者への地道なインタビューを重ねて真相に近づくという内容は、新たな捜査小説としても評価が高まっている。何より、主人公・ピップが真相を見出すまであきらめることなく突き進む姿は、多くの読者の胸を打ち、爽やかな余韻を残す青春ミステリとして幅広い読者層に支持されている。口コミで話題となり、刊行後6か月連続重版。さらには年末ミステリランキングで1位を獲得し、2022年本屋大賞翻訳部門では第2位となった。いよいよ待望の続編、『優等生は探偵に向かない』が7月20日刊行された。

 シリーズ第2弾となる本作は、ピップが友人から失踪した兄の行方を探してほしいと依頼されるところから始まる。最初は断るものの、捜査をしてくれない警察に業を煮やし、友人の懇願から事件を追うことに。『自由研究~』以上に巧みな捜査方法と、まったく予想がつかない展開に、プルーフ・ゲラを先読みした読者や書店員からも絶賛の声が寄せられた。また、気鋭の若手ミステリ作家として注目を集める、阿津川辰海先生が解説を手掛け、本書と『自由研究~』の魅力をあますところなく楽しめる内容となっている。

読者・書店員による感想コメント

「ひとことで本作を言えば、とにかく非常におもしろかった、に尽きます。
それほど短い作品ではないのですが、久しぶりにイッキ読みでした。」(50代男性の方)

「『自由研究に向かない殺人』を読んだ方にはもちろん、今からでも前作と合わせて読んでほしいと自信を持って人にお薦めできる作品でした。」(30代女性の方)

「この物語に登場するすべての人がいろんな事を引きずって一生懸命生きている、そんな様子がとてもしっかりと書かれていて本当に素晴らしかったです。」(30代女性の方)

「痛みや悲しみ、ときに怒りを抱えながらも、ポッドキャストやSNSを駆使し、頼れる友人たちと立ち向かっていくピップの新たな物語を、ぜひ多くの人に読んでほしいです。」(20代男性の方)

「この作品は推理小説ではあるが、そこには今このデジタル世界に生きている私たちに、人と人との信頼関係がどれほど尊く素晴らしいかを教えてくれる作品でもあるのだ。翻訳小説と思えない文章に親近感を持つ方は多いだろう。普段海外作品を手に取りにくい方たち、とくにティーンエイジャーの方にはお勧めの作品です。」
谷島屋マークイズ静岡店 小川誠一さん

「これはもうこの夏の課題図書と言っても良いのでは!? 読み始めたら止まらない。一気にラストまで駆け抜けた先に生まれるこの感情をどうしてくれよう……。しばらく放心状態でした。」
八重洲ブックセンター 宇都宮パセオ店 髙野典子さん

「テンポの良い文章でサクサク読めた。前作同様に予想出来ない展開にドキドキしながら時には涙しながら最後まで一気に読んだ。海外作品で短時間読破記録です!! このおもしろさを体験してほしい。」
ジュンク堂書店 郡山店 玉木多恵さん

「二作目でもいっそう加速していく面白さ、これは間違いなく青春ミステリの金字塔!「正しさ」とは何かとゆさぶられながらも突っ走るピップが、あまりに辛くて、けれど愛おしい。最高のヒロインだ。」
未来屋書店 有松店 富田晴子さん

「前作を超える面白さ!前作のその後も描かれつつ、今作はピップとラヴィの息のあったコンビの活躍がいい!相変わらず、無茶をするのが、ハラハラドキドキするけど、このくらいの勢いがなくては!現代ならではの捜査方法を巧みに使うのが楽しい。もう、すでに、続きが読みたい!」
精文館書店豊明店 近藤綾子さん

書誌情報

書名:優等生は探偵に向かない
著者名:ホリー・ジャクソン 服部京子 訳
判型:文庫判
ページ数:548ページ
価格:1,430円(税込)
ISBN:978-4-488-13506-5
Cコード:C0197
写真:Madlen Heinrich/EyeEm/Getty Images
装幀:大岡喜直(next door design)
東京創元社刊

内容紹介
高校生のピップは、友人から失踪した兄ジェイミーの行方を探してくれと依頼され、ポッドキャストで調査の進捗を配信し、リスナーから手がかりを集めることに。関係者へのインタビューやSNSも調べ、少しずつ明らかになっていく、失踪までのジェイミーの行動。やがてピップの類(たぐ)い稀(まれ)な推理が、恐るべき真相を暴きだす。『自由研究には向かない殺人』に続く傑作謎解きミステリ! 解説=阿津川辰海
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488135065

著者プロフィール

ホリー・ジャクソン
イギリス、バッキンガムシャー出身の作家。子どものころから物語を書きはじめ、15歳で最初の小説を完成させた。ノッティンガム大学で言語学と文芸創作を学び、英語の文学修士号を取得。2019年に刊行したデビュー作『自由研究には向かない殺人』は英米でベストセラーとなり、2020年のブリティッシュ・ブックアワードのチルドレンズ・ブック・オブ・ザ・イヤーを受賞したほか、カーネギー賞の候補作となった。続編に『優等生は探偵に向かない』、As Good As Dead(2021)がある。現在はロンドンに住む。

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