イラストで”プロの迫力”を出すポイント解説&添削動画がすごい 「暴力的なまでの表現」の源泉とは
チャンネル登録者数100万人を突破し、勢いにのるさいとうなおき氏のYouTubeチャンネル。「ポケモンカード公認イラストレーター」としても活動するさいとう氏は、7月14日に「【気まぐれ添削96】見栄えを上げる!絵のイロハ?」と題した動画を公開し、そのプロならではテクニックに視聴者から多くの反響が寄せられている。
さいとう氏は視聴者のイラストに対して上達のためのアドバイスを送る「気まぐれ添削」と題した動画シリーズを発信中。2019年10月1日にチャンネルは誕生し、以降、着実にファン数を拡大している。
今回添削するのは、ペンネーム・phaさんから寄せられた『貴方の死を望みます』と題したイラスト。ドス黒さを感じさせる作品で、同人誌に寄稿するにあたり“黒”をテーマに描いたイラストとのこと。phaさんは「どう頑張ってもプロが描いたと思わせるような迫力が欠如している」と相談していた。
これを受け、さいとう氏も「phaさんの言葉を借りますが、確かに足りないのは『プロの迫力』です」と、はっきり添削ポイントを明かす。「確かにphaさんの作品は伝えたいことが表現されてますが、プロの迫力という意味では弱いかもしれません。プロの迫力とは、わかって欲しい人だけにわかってもらえればいいというものではなくて、知らない人でも首根っこをつかまえて、その世界観に引きずりこむこと。暴力的なまでの表現力だと思います」と説明した。
その上で始まった添削作業。「プロの迫力を出すためには人間の本能に根差した絵作りをする必要があります。人間が1番目を引いてしまうのは明るい・暗いのコントラストです」と言い、作品を調整していった。
そうして出来上がったさいとう氏の作品は、背景の花にはっきりとした白色を差すことで、人物のダークさがより際立つ内容に。人物の造形は変化させてないが、明・暗をはっきりさせることで、強烈なインパクトを放つことに成功している。
プロイラストレーターとして活躍するさいとう氏が伝える「プロの迫力を出すため」のテクニック。これからこの道を志す人には、必見の内容ではないだろうか。絵から感じる「迫力」の正体を知りたい人は、ぜひ動画をチェックしてみよう。