プロ絵師に10円・100円・1万円・10万円で似顔絵を依頼すると、どんな差が出る? 漫画家・慎本真先生が動画で挑戦

 各種アプリやウェブサービス、SNS等の隆盛により、漫画やイラストを発表できる場が急激に広がったことで、ウェブ発の人気作品も数多く登場している昨今。プロを目指す漫画家やイラストレーターの卵もそれだけ多く、YouTubeではプロによる添削動画や初心者講座が人気を博している。

 そんななか、家族やアシスタントも出演するアットホームな動画で、初級者にもわかりやすくイラストや漫画の描き方を伝えているのが、漫画家の慎本真(しんもと・しん)氏だ。「ゲンロン ひらめき☆マンガ教室」でゲスト講師を務めるなど、技術を伝えることに長けた人気クリエイターだが、絵を描くことにそれほど関心がない人にとっても興味をそそる企画を多く送り出している。

 そんな慎本氏のチャンネルで、4月にまた気になる動画が公開された。「プロ絵師に金額別でイラスト描いてもらったら想像を超えたの来たww」と題された動画で、プロ絵師である慎本氏に「10円、100円、1万円、10万円」でイラストを依頼すると、それぞれどれくらいのクオリティになり、どれだけの差が生まれるのか、という検証企画だ。視聴者にはお馴染みのアシスタント・エスくんの発案だという。

プロ絵師に金額別でイラスト描いてもらったら想像を超えたの来たww

 当然、プロとして10円や100円で仕事を請け負うことはあり得ないが、今回は特別に、「もし受けるとしたら」とリアルに想定した上で、「エスくんの似顔絵」という共通のテーマで、金額別に描き分けていくことになった。

 詳しくは動画をチェックしていただきたいところだが、意識的に手を抜いても、プロの技術がこぼれ出てしまうのが面白い。「10円」のイラストは 2〜3秒で描いた線画だが、切長の目が特徴を捉えており、「10円でこれ描いてくれるんだ」と、エスくんも思わず納得してしまっていた。続いて100円になると、デフォルメされたミニキャラのきちんとしたイラストという趣きで、エスくんは「普通にサイン会などで描くレベル」と評価している。

 そして1万円になると、いよいよ「仕事」の様相を呈してくる。慎本氏は「下絵」から入り、特徴を捉えながらほんのり美化を加えて、最後はサインを添えて仕上げて見せた。色紙に描くレベルで、似顔絵としては誰もが納得するクオリティだろう。果たして、10万円の依頼となると、この上にどんな変化があるのか。

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