しんちゃん、いぬまる、宇宙くん……個性爆発な園児たちが活躍する漫画3選

幼いキャラが活躍する漫画は?

 4月よりTV放送が開始されたアニメ『SPY×FAMILY』(テレビ東京)。最新話が放送された直後にはSNSには多くの感想が投稿されるが、特に本作の主人公、凄腕スパイ“黄昏”(ロイド・フォージャー)が任務のために娘として迎え入れた超能力少女・アーニャに関する話題が非常に多く、天真爛漫な様子や奮闘する姿は数多くの視聴者を虜にしている。

 『SPY×FAMILY』をはじめ、幼くてもパワフルでファンに元気を与えるキャラクターは多く存在する。本稿ではそんなキャラクターが活躍する作品の一部を振り返ってみたい。

『クレヨンしんちゃん』

 元気はつらつで個性的な園児キャラクターといえば、『クレヨンしんちゃん』の野原しんのすけが挙げられるだろう。また、彼が通うアクション幼稚園には、吉永みどりが先生を務める「ひまわり組」やまつざか梅が先生を務める「ばら組」など複数のクラスが存在し、多くの人気キャラクターが存在する。

 少し下品でおバカな行動をするしんのすけもさることながら、頭脳明晰でオタクな一面もある風間トオルや、年齢にそぐわない抜け目のなさを持った桜田ネネなど、しんのすけに負けないほど個性が際立った園児たちの姿は、見ているだけでも楽しさを覚える。

 他方で、劇場版ではいつもふざけて過ごすしんのすけが友人や家族のため奮闘するシーンが多く描かれる。普段は読者/視聴者を笑わせながら、ここぞという場面で活躍する点は『SPY×FAMILY』のアーニャと通じるものがあるだろう。

『いぬまるだしっ』

 『クレヨンしんちゃん』と同様に幼稚園での日常が多く描かれる作品として、2008年から2012年まで「週刊少年ジャンプ」で連載されたギャグ漫画『いぬまるだしっ』が挙げられる。本作は新任の幼稚園教師·山田たまこやズボンや下着を身に着けない園児·いぬまるくんが通う幼稚園を舞台に物語が展開する作品だ。

 落とし穴にはまることの多いふとしくんや、いぬまるくんに恋心を抱くすずめちゃんなど、奇抜な行動をする園児たちをまとめるのは、幼稚園教師であるたまこ先生。彼女が「週刊少年ジャンプ」作品のツッコミ役ランキングで上位に食い込んでいることからも、園児たちの個性が爆発していることがよくわかる。

 かわいらしくもあり、ある意味では理解不能な存在でもある幼児たちが活躍する作品においては、やはりその行動に手を焼く保護者/先生という読者にとって共感可能なキャラクターが必要なのだろう。

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